いつも当院のブログを読んでいただきありがとうございます。
このブログでは、当院で行っている治療法やいろいろな疾患のこと、身体のための体操からちょっとした豆知識まで紹介させていただいております。
膝の靭帯で側副靱帯とは別に、関節内【前十字靭帯】と【後十字靭帯】があります。
今回は前十字靭帯について紹介します。
〜前十字靭帯とは〜
膝の関節内にある靭帯で、関節を構成する大腿骨と脛骨のズレを防ぐ靭帯となります。
主にスネの骨である脛骨が前方へズレるのを防ぎます。
また、膝の捻れを保護する働きもあります。
〜前十字靭帯損傷〜
前十字靭帯の損傷は主にスポーツによって起こります。
スポーツでの損傷でも「接触型」と「非接触型」に分類されます。
接触型はラグビーやアメフトなどのコンタクトスポーツで足が固定されている状態で脛骨に前方への外力が加わると起こります。
非接触型はサッカーやバスケットボールなどのターンや着地時に膝が強く捻れて起こります。
これらが原因で前十字靭帯が炎症を起こしたり、断裂を起こした状態の総称して【前十字靭帯損傷】と呼びます。
靭帯が断裂する場合、受傷時に「ブチッ」と靭帯が切れる音がわかることがあります。
そのあと少しの間は痛みで動けませんが、落ち着くと歩けることがあります。
しかし、その後数時間の内に膝に強い腫れが出現し膝の動きが悪くなってきます。
他にも膝の「ズレ感」なども感じます。
〜前十字靭帯の治療〜
炎症や部分断裂などの場合は固定や超音波治療などの保存療法での処置になります。
当院にも前十字靭帯の損傷で来院される患者さんもおられますが、状態を見ながら治療や固定を行っています。
ただ完全に断裂している場合、スポーツをされている方は特にですが靭帯再建手術を行うことがほとんどです。
前十字靭帯や側副靱帯はスポーツをする際にも重要な組織になるので、できるだけ早く治療を始めるのがベストです。
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