最近、生徒達からよく聞く言葉


「あの先生、昭和だから…。」


どうやら厳しい先生のことを「昭和」と読んでいるらしい



書道教室をしていると、いわゆるZ世代(13歳〜28歳)、それ以降に生まれたα(アルファ)世代と接する機会が多い


教室を始める前に師匠の教室で教え方を学んだが、そのやり方を10年やっていて疑問だらけだった


毛筆は15枚、硬筆は4枚書かせるというものだが、集中力が長く続く子はそれでいい


しかし、集中力が続かない子は適当に書いたものを持って来るのだ


それでは意味がない



10年過ぎてからやり方を変えた


毛筆7枚以上、硬筆2枚か3枚


誰でも集中できる枚数にしたのだ


お手本をよく見て、ゆっくり丁寧に書かなければ意味がない


生徒が書いたものを見ると、ちゃんとお手本が細かく見れているかどうかは分かる



そうやって指導していて気がついた


Z世代以降の子達は、タイパ重視なのだ


無駄なことをしたがらない



もう一つ、私が教室始めた当初からしていることがある


それは忘れ物をしても怒らないことだ


筆や新聞紙、半紙などを忘れても、私が貸したら済む話だ


誰でも忘れることはある


もちろん私も忘れる時がある


それをいちいち責めない


すると、何回か貸してもらったら自発的に気をつけるようになる



この自発的というのがZ世代以降を動かすポイントかも知れない


最初に挙げた枚数を減らす作戦も、もっと書きたい子は、


「もうちょっと書いてもいい?」


と言ってくる


「もちろん!」


と答えて見守る


自分がこうしたいと思うように誘導するのが、指導者の役割と思っている




昭和の時代は過酷だった


竹刀を持った怖そうな先生がいた


私は男子生徒を泣かして両手に水の入ったバケツを持って何度か立たされていた


いじめは日常茶飯だし、上級生は怖かった


学校だけではない


家でも親の言うことを聞かなければならないし、社会人になると上司のいいなりだし、タダ残業当たり前だった



そんな時代を自分達の子ども世代に引き継ぎまいと、昭和生まれはがんばっている


Z世代以降の子ども達の意見を聞き、率先してやり方、あり方を変え、子ども達が暮らしやすい社会を一生懸命作り出そうと努力している方は多い


しかし、そんな中にも今だに昭和の人がいる


逆に違和感しかない


その人達は時代が変わっていることに一体いつ気がつくだろうか


気づかずにそのまま「昭和」と呼ばれるのかも知れない



話はズレるが、今私は4ヶ月のポメラニアン、ハナをしつけしている


『いぬのきもち』という雑誌を毎月取り、しつけの勉強


そこでトイレのトレーニングで、上手にトイレ出来たら「いい子」と言っておやつをあげるのだ


これが褒められたいから先住犬ぽん太は全く粗相しなくなった


ハナも5割以上できるようになった


昔は間違ったところにしたら、犬の鼻をその場に押し付けて叱っていたらしい



そういう違いが人間社会にもまだ残っているように思えてならない




今日の勉強