書道教室を始めて今年で12年目



2012年の4月にわずか3人の生徒から始まった書道教室


大人も教えられる漢字と硬筆の師範を取得していましたが、いざ大人の方の添削をすると、手が震えてしまい、すぐ辞められたことがあります


それからはとにかく自分の勉強に専念しながら、子ども達を教え続けました






墨が薄かった一条の臨書


元々緊張しいで、子どもの頃硬筆を書いていても鉛筆を持つ手に汗が滲み、用紙が波打つほど


第一、見られるのが苦手


子どもなら緊張しないのに大人にじーっと見られると全然駄目でしたね




それでも何人かは常に大人の生徒さんが習ってくださっていました


私は教える訓練です


指導するために初歩の硬筆や毛筆を書いてから教室に臨んでいました



それが最近になって、ぶっつけ本番で添削できるようになってきました


もちろん失敗もします


それでも動じなくなりました



なぜか?



それはこの12年、月例や作品、お手本を沢山書いてきたからだと思います


しかも最近は書くものが多いので、ひと課題短時間勝負で次々片付けます


それで指導者として成長したのでしょう





昔は幼稚園から成人まで、みんなお手本が違うのに指導者は一体どれだけ練習しているのだろうと思っていました


硬筆の手紙文なんか崩し方まで全部暗記するのかとか考えていましたからね


それがまさかいつもの月例課題を書くだけでいいとは思ってもいませんでした


今まで勉強してきたことを踏まえて字を教えるだけでいいようで、最近では楽勝で見れます



指導者が失敗してもいい


師匠のようにならなくてもいい


自分らしく教えればいいんだ



そう思えたことが、新しい扉を開いたように思います



結局、いろんなものを勉強し続けていれば大人も教えられるようですね


書いても失敗ばかり


それでも前を向いて淡々と、黙々と続けていれば気づけばステージが変わってるんだなと思った今週でした