日本では

 

本州や四国にツキノワグマ

 

北海道にヒグマが生息しています。

 

 

 

 

熊は日本で生息する野生動物の中で最も大きくて強い

 

「王者」と言っていいでしょう。

 

 

 

 

 

ヒトとクマに関する物語

 

 

面白くて勉強になった本を紹介していきます。

 

 

 

 

 

 

熊撃ち 吉村 昭 氏 著

 

 

評価 ★★★★☆

 

コメント

吉村氏の事実を淡々と書くスタイルが好きで他の著作もよく読んでいます。

この本は7話からなる短編集で、熊の話しというより熊撃ちの猟師やハンターが主人公の話しです。

この本を読んで、同じ熊と言えど「ヒグマ」と「ツキノワグマ」は性質が大きく異なる事が分かりました。

熊が人を襲った事件現場の様子などに生々しい描写もあるので苦手な方は控えた方が良いかもしれません。

この作品は、吉村氏が北海道に何度も通って口数の少ない猟師達から聞き起こしたものです。リアリティ溢れる人と熊の戦いを見ることができます。

 

 

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クマにあったらどうするか

 

姉崎 等 氏 片山 龍峯 氏 共著

 

 

 

 

評価 ★★★★★

 

コメント

大好きな本。姉崎氏が語り、片山氏が聞き書きされた本です。

自然と熊に関する豊かな経験から語られる実際にあった出来事、それに対する見方、考え方、行動の仕方が熊に限らず動物と接する上でとても勉強になりました。

タイトルにあるように「クマにあったらどうするか、姉崎さんのすすめる10か条」というものが書かれていて、その内容は一般的にクマに会った時に勧められてきた対処法が間違っていると指摘している部分もあって目から鱗が落ちるかもしれません。

10か条の内容に驚いたのですが、それよりも何よりもその答えを導き出した裏付けの内容が濃くて、濃くて。私自身はそちらに感動してしまいました。

この本にあるような素晴らしい経験や技術は通常、人知れず消えて行っているのだろうと思うと残念でなりません。ここまで実践的で感覚的な世界を文章として後世に残してくださった聞き手の片山氏の功績は素晴らしいものがあると思います。

ヒグマの性質、習慣、驚くべき知性を知ることができます。動物を扱う仕事をしていたり、動物と真剣に向き合っていきたい方に是非お薦めしたい本です。

 

 

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