松島剛史「ラグビーの世界をデザインする―ワールドラグビーの歴史とその仕事」★★★☆☆
ラグビーを主題にした博士論文を再編集した本。ラグビー本としては珍しく学術的な内容と記載方法。
ラグビーがアマチュアでローカルな時代から、プロでワールドワイドの世界になる経緯がよくわかった。既に知っていることもあったけど。
近年の日本ラグビーの発展、特にワールドワイドでの発展の記載は、学術論文としての深い考察はなかった。
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ラグビーの世界をデザインする―ワールドラグビーの歴史とその仕事
松島 剛史【著】
出版社内容情報
グローバル化を制御するワールドラグビーの戦略と技法
ラグビーは時代や社会と関わりながらどのように作られてきたのか.世界的なゲームに至る過程と仕組みを辿り,スポーツをめぐるコミュニティと市民社会,公共性について考える.
ワールドラグビーへの統合,ゲームの商業化・スペクタクル化と制御,ワールドカップとレガシーを通じた社会開発,ビデオ判定技術とポストヒューマニティ,ナショナルチームとダイバシティーなどラグビーコミュニティの諸現象と発展を市民社会,公共性の問題としても考え,社会の中のラグビー/ラグビーという「社会」の理解を試みる.
内容説明
ワールドラグビーへの統合、ゲームの商業化・スペクタクル化と制御、ワールドカップとレガシーを通じた社会開発、ビデオ判定技術とポストヒューマニティ、ナショナルチームとダイバーシティなどラグビーコミュニティの諸現象と発展を市民社会、公共性の問題としても考え、社会の中のラグビー/ラグビーという「社会」の理解を試みる。
目次
1章 ワールドラグビーの誕生と構造
2章 ワールドカップとラグビーの世界の統一
3章 ラグビー憲章とゲームのグローバルな制御
4章 ゲームの均質化を補完する公認マッチオフィシャル制度
5章 ラグビーワールドカップ2019年とオリンピック・レガシー
6章 ラグビーワールドカップ2019の有用性とレガシーの拡張
7章 ワールドカップを通じたネイションの形成とダイバーシティの推進
8章 ビデオ判定技術を通じたゲームと観戦経験の変化と制御
補論 ラグビーという共通世界の生成と変化を理解する
著者等紹介
松島剛史[マツシマツヨシ]
立命館大学産業社会学部准教授。1981年埼玉県生まれ。立命館大学大学院社会学研究科応用社会学専攻博士課程修了、博士(社会学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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