中村淳彦「女子大生風俗嬢―若者貧困大国・日本のリアル」★★★★☆
中村淳彦の最新本。リアルである。
本の最後のアドバイスがリアルで現実的だ。
「子供の大学生に風俗させたくなければ自宅外通学を認めてはいけない」
===================================================
朝日新書
女子大生風俗嬢―若者貧困大国・日本のリアル
中村 淳彦【著】
出版社内容情報
【文学/日本文学評論随筆その他】女子大生が風俗業界に大量流入している。そこから見えるいまの大学生の意識、広がる貧困──経済事情がままならないなか、「充実した学生生活を送りたい学生」ほど、体を売って学費を稼いでいる衝撃的な現状をリポート。著者の新境地。
内容説明
「風俗をやって本当によかった」彼女たちが異口同音に語る理由。大学がレジャーランドだったのは遠い昔。親は貧困に転落し、ブラックバイトも増加。人生に重い足かせをはめる奨学金の存在…。資格をとりたい、留学したいといった「向上心ある学生」ほど、身体を売らざるをえない現状をリポート。ここまできたニッポンの現実。
目次
第1章 女子大生風俗嬢の履歴書
第2章 「平成型苦学生」の出現―男子もカラダを売る
第3章 貧困の沖縄を行く
第4章 なぜ彼女たちは騙されるのか
第5章 風俗はセーフティネットか
第6章 トップスペックの学生はAVへ
第7章 世代格差とブラックバイト
著者等紹介
中村淳彦[ナカムラアツヒコ]
1972年東京都生まれ。ノンフィクションライター。大学卒業後、編集プロダクション、出版社を経てフリーに。風俗業やアダルトビデオ業界を長年にわたり取材、旺盛な執筆活動を続けている