宇佐美典也「肩書き捨てたら地獄だった」☆☆☆☆☆ | テレビ・本・映画・観劇・観戦等日記

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宇佐美典也「肩書き捨てたら地獄だった―挫折した元官僚が教える「頼れない」時代の働き方」☆☆☆☆☆

 

何とも内容が薄い本。それは著者の中身が薄っぺらいから。著者は「地獄」と言っているけど全然地獄じゃない。単に無収入だった期間があったというだけ。

著者は、東大・官僚という肩書きを捨てて地獄に落ちたが自分なりの戦略で這い上がったと言いたいようだ。しかし、著者が肩書きに頼ってもだめだと何度強調しようとも、この本全体から立ち上がってくる著者の考えは、肩書きに頼って仕事を始めたときと何も変わっていない。このことに著者は全く気付いていないのが滑稽である。

自分に「確固たるもの」をもっているひとは、こんなに何度も「肩書きに頼ってはいけない」と言わないよ。強調して言う必要がないから。当たり前のことだから。

なんかのきっかけでもう一度地獄を味わえば、このことに気づくかな。いや、この手の人は一生気づかないだろうな。合掌。

 

著者は官僚としてエルピーダメモリ(倒産した)の立ち上げに関わっていたようだ。

いま政府は「半導体・デジタル産業戦略検討会議」を開き、またもや無謀な計画を進めてようとしている。著者はこの検討会議のメンバーになりたいと切望していることだろう。

 

著者のWiki見たら、父親は華麗な経歴の持ち主の宇佐美洋(今は多摩大学名誉教授)。1000円で一週間過ごしたという地獄エピソードも現実味がない。お坊ちゃんの著者がすねて一時的に親にお金無心にいかなかっただけだろう。

 

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肩書き捨てたら地獄だった―挫折した元官僚が教える「頼れない」時代の働き方
宇佐美 典也【著】


内容説明
東大卒・元官僚、自信に満ち溢れたエリートが肩書き捨てたら、まったく社会に通用しなかった!仕事もお金も仲間もない地獄で見出した、「頼れない」時代の働き方とは?経産省や都知事選での体験を盛り込み、未来を予言。生き延びたいならこう働け!

目次
それは肩書きを捨てて味わった、地獄。
第1章 肩書き捨てたら地獄だった
第2章 たどりついた「セルフブランディング」という戦略
第3章 これからの働き方―フリーエージェント論
第4章 なぜ「会社」と「国」に頼れなくなったのか
第5章 そして、その頼れない世界で生き抜く技術

著者等紹介
宇佐美典也[ウサミノリヤ]
1981年、東京都生まれ。東京大学経済学部卒業後、経済産業省入省。企業立地促進政策、農商工連携政策、技術関連法制を担当したのち、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)にて電機・IT分野の国家プロジェクトの立案などに携わる。在職中に「三十路の官僚のブログ」で自身の給料や官僚生活を赤裸々に公開して話題に。退職後、『30歳キャリア官僚が最後にどうしても伝えたいこと』(ダイヤモンド社)を出版。2012年BLOGOS AWARD新人賞を受賞。株式会社トリリオン・クリエイションの代表取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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