あえて今、SMAP解散騒動を考える 後編 | へんぽこ家族の趣味と日常 ~悠々自適生活~

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アラフォー男の徒然なるブログです。

初期は父親目線の育児日誌と、男の育休体験記(^_^)

復職した現在はやりたい放題、自由に好き勝手書いています♪


2016年1月17日から18日に
日付が変わって間もない深夜、
当日放送の『SMAP×SMAP』の放送内容を
一部変更して、
冒頭にSMAPメンバーの
生放送による謝罪が行われることが
決定しました。


当初案としては、
・ファンに対して心配をかけたことを詫びる 
・前向きなメッセージを発信する
・最後に生歌唱を行う
というのが、
基本方針だったようです。


しかし、
生歌唱については、
一部のメンバーが
とても歌える気分ではないと
強硬に反対し、無しになりました。


そして、
謝罪コメントはメンバーと
スタッフが打ち合わせをして、
原稿が作成されました。


・あまり具体的なことには触れない
・ファンに心配をかけたことはしっかり謝る
・これから前向きに活動していくことを伝える

という、3点が基本方針で、
各メンバーのコメントも
これに沿っています。

…一人を除いて。


謝罪原稿草案を見た
メリー副社長は
「具体性に欠け過ぎている❗」
と激怒して、
絶対に入れるべきメッセージを
指示しました。


それは、
『あるメンバーの尽力で
社長に謝罪の機会があり、
そのおかげで5人でここに立てている』
というものです。


誰かが
このメッセージを
言わなくてはなりませんでした。


生謝罪自体を屈辱と思っている
4人のメンバーには酷なセリフです。


結局、
草彅剛さんの優しさに甘えることになり、
このメッセージは託されました。


その草彅さんのセリフ。
「(前半)
皆さんの言葉で気づかされたことが
たくさんあります。
本当にありがとうございます。

(後半)
今回、ジャニーさんに謝る機会を
木村くんが作ってくれて、
僕らは今ここに立てています。
5人でここに集まれたことに
安心しています」


前半が草彅剛さんが本来言いたかった
メッセージ。
後半がジャニーズ事務所に言わされた
メッセージです。


これが
草彅剛さんだけやたら違和感がある
メッセージとなった理由です。


この生謝罪は
木村さんが進行する形になりましたが、
木村さんがセンターに立つことと、
中居さんが一番下手の端に立つことは
ジャニーズの指示で決まっていた
そうです。





会見の映像を見ると、
中居さんが
前に組んだ手をつねっているのが
分かります。


無意識の行動なのか、
叫び出したくなるような気持ちを
抑えるために意識してやっていたのか…
その理由は分かりません。


あと、
草彅さんは中居さんと木村さんの間に
立っていますが、
中居さんとの間隔よりも、
木村さんとの間隔の方が空いています。


これも無意識なのか、
意識的なのか…



黒いカーテンの前で
黒いスーツを着て、
黒を基調としたネクタイ(木村さんを除く)
をしての
神妙な面持ちでの生謝罪は、
『葬式』や『お通夜』とも
言われた衝撃映像でした。


そして、
誰一人
「解散はしません」
「これからも『5人で』頑張っていきます❗」
とは言ってないんですよねアセアセ


しかし、
翌日のモーニングショーや
ワイドショーは、
こぞって『SMAP解散回避』
『SMAP存続決定』と
前向きなニュアンスで報じ、
MCもコメンテーターも
「これで一安心」という論調でした。


このメディアの対応は
何より気色悪いと思いました。


僕はあの会見を見て、
「SMAPの終わりの始まりだな。
あんな見せしめ謝罪をさせられて
長く続くわけがない。
どのみち遠くない将来、解散だろう」
と思いました。


同じように思った
コメンテーターも本当はいたはずです。


しかし、
そのコメントを言う事は
出来なかった。


おそらくですが、
あのお通夜生謝罪に対して
ネガティブな報道をしないよう
ジャニーズ事務所から圧力が
かかっていたのか、
もしくはメディアが勝手に忖度を
したのだと思います。


どれだけメディアが
忖度しようが、
覆水盆に返らず。


気持ちの上では
完全に空中分解していたSMAPは、
25周年記念コンサートも
記念イベントも行うことなく、
記念アルバムもNEWアルバムも
出すことなく、

同年の8月に
12月31日での解散を発表。


最後に紅白歌合戦に出ることもなく、
輝かしいキャリアとは裏腹に、
大混乱ののち、ひっそりと
解散することになりました。


これだけ見ても
ジャニーズ事務所が
いかにヤバいところか
分かりますよねアセアセ




ただ幸いにも、
ジャニーズを先行して辞めた
稲垣さん・草彅さん・香取さんは
飯島氏の会社で、
『新しい地図』を立ち上げ、
今では地上波TV露出も増えて
伸び伸びと活動しています。


後からジャニーズを辞めた中居さんも
『のんびりなかい』を設立し、
病魔に侵される苦難もありつつ、
変わらぬ大きな存在感を出して
芸能界を生きています。


これは僕の想像に過ぎないのですが、
中居さんはジャニー社長存命中は
ジャニーズに残ることを約束し、
その変わりに、
先に辞めた3人の芸能生命を断つような
妨害は行わないように、
幹部と取り引きしたのではないかと
考えています。



さて、
ジャニーズ事務所のヤバさが
垣間見えるSMAP解散騒動
(ちなみに、
後年のキンプリ解散騒動も
近い匂いを秘めています)


この問題の大きな本質の一つに
力を持ち過ぎた芸能事務所と
メディアの不適切な癒着体質があります。


ジャニーズに都合のいいことしか
報じないメディアの体質。


もちろんこれは
ジャニーズだけに限った話ではなく、
他の大手芸能事務所とメディアでも
同じことが言えますが、
これが直らないことには
芸能界の闇が無くなることは
無いでしょう。


個人的には、
事務所の枠を超えた
芸能人の労働組合みたいなものが
あって、
事務所幹部と集団交渉みたいにできると
業界が変わってきたりする
だろうなと思います。