花の季節も移ろい、はなみずきのピンクや白色が晩春を感じさせます。


昨日、春音楽祭の合唱の芸術シリーズ、ブルックナー『ミサ曲3番』の本番がありました。

これは、終演後のカーテンコール時を客席から撮ってくださったものです。ぷーいちさんありがとうございます🥰お一人お一人に掲載許可をいただいていないのですが、皆さんの表情がとても良くて、その達成感と素晴らしい音楽のひとときを終えた安堵感を感じたのでご紹介しました。(問題ありましたら連絡ください)



ブルックナー生誕200年。オルガニストでもあり、交響曲と宗教音楽の大家と言われるだけあって、音楽の作りが巧みで高難易度😅私の私見です。

合唱指揮のエベルハルト・フリードリヒ氏に厳しい稽古を重ねていただき、少しずつこの音楽の読み解き方を理解したような感じでした。手応えは中々感じられないままでしたが、本指揮者ローター・ケーニヒス氏の稽古でやっと息の吸い方が見えました。

そして本番❣️素晴らしい化学反応がおきて名演となったと思います✨これは合唱曲であり、東京オペラシンガーズが誇りをもって責任を果たしたのだと感じました。皆さま本当にありがとうございました。



指揮者ロータス・ケーニヒス氏は、小さい頃から聖歌隊にいてブルックナーミサ曲をすべて歌ったことがあるそうです。そのときの感動から、いつか指揮をしたいと夢を抱いていたと聞きました。

演奏後のカーテンコールで何とも言えない至福の顔をされていて、もうオーケストラも袖に帰っているときにも何度も出てきて礼をしていました。客席からの興奮にも似た大きな拍手から、今回の演奏に満足したということを感じ、神様にも祝福される演奏であったと思います。

またマエストロに会いたいです💕



連日上野公園は大賑わい。その横のホールの中では毎日のように素晴らしい演奏が繰り広げられています。奇跡のような瞬間を感じられる日々は、音楽家として感謝と幸福を感じるものです。


夜はムーティ氏によるアイーダのオーケストラ合わせでした💖



本番後なので疲れはありましたが、不思議な高揚感と期待感で舞台上は満ち満ちていました。

アイーダというと、二幕の凱旋行進曲やアイーダトランペットが有名ですが、ムーティは言います。

「アイーダの精神的なドラマに目を向けなさい」

ヴェルディが描いている音楽の中には、人々の感情の起伏や凝縮された物語があります。私はコーラスですが、その役割も作品にとってとても大切なものであることを肝に銘じて、本番に備えたいと思います。


先日、クローズドのコンサートでにほんのうたやオペラアリアを歌って参りました。ピアノは南雲彩さん♪今年の春音楽祭の演目の《ボエーム》や《アイーダ》のアリアも歌いました♪

聞いてくださった皆さま、裏方で関わってくださった皆さま、ありがとうございました。


この時に《アイーダ》一幕のアリアを歌いました。

アイーダが敵国の将軍ラダメスと恋に落ち、愛する人が祖国を攻撃する苦しみを吐露する場面です。

最後に彼女はこう祈ります。

「神よ 私の苦しみに憐れみを!
私にはこの苦しみのために希望がありません。
宿命的な愛が、恐ろしい愛が、
私の心を砕き 私に死をもたらすのです!」


オペラ作品の中の一曲ですが、現代の混沌とした世界の中でも共感できるものがあるのではないでしょうか。私はひたすら祈りを込めて歌いました。



連日作品に関わっていたからこそ、アイーダの心に共感することができたのかもしれません。



いつも優しく見守ってくださるピアノの南雲彩さん。作品についても言葉についてもしっかり調べて臨んでくださります。

今回はクローズドということで写真をうまくお見せできずすみません。とにかく充実したひとときをでしたのでご報告させていただきました。



とにかく今回の春祭《アイーダ》は必聴です‼️

リッカルド・ムーティ氏のこの作品を今後聞けるでしょうか。ここで聞くことができる最高の時間を共有できれば嬉しいです❤️

4月17日と20日、14時開演。東京文化会館大ホールです。ストリーミング配信もあります!!

本当にこれを逃したらもったいないので、声を大にして言います!!特に音楽を学ぶ方々にはホールでの感覚を感じて欲しいです。


これはストリーミング配信のサイトです↓



皆様の日々が祝されますように。