千葉県議会議員(我孫子市選出)の水野ゆうきです。

 

昨日より報道機関で大きく報じられております、複数の中央省庁が雇用する障害者の数を水増ししていたとされる問題です。

そして、本県(千葉県)におきましても、庁内の障害者雇用率を過大に算定していたことが判明いたしました。

私自身も障がい者施策に力を入れており、グループホームの監事や特別支援学校の顧問をしていることもあり、昨日から私のもとに関係者各位から県に対して厳しい声をたくさんいただいておりますので、こちらでも内容をご報告いたします。

 

千葉県からの報告によりますと、厚生労働省ガイドラインに定められた「身体障害者手帳もしくは都道府県知事の定める医師等による診断書」等による確認をせずに、障害者数ととして算入していた者が含まれていたとのことです。

つまり、障害者手帳の有無を確認していない職員を外見などで障害者と判断し、雇用率に加えていたということです。

 

千葉県は改めて身体障害者手帳等の有無を確認。

算入対象外の職員がおり、当該職員分を差し引いた障害者雇用率等は以下の通り、私なりにわかりやすくまとめてみました。

 

【平成29年度 法定雇用率2.3%】

①知事部局

≪確認前≫

障害者数137人→障害者雇用率2.54%

うち身体障害者手帳等を確認していたなかった人数:14人

※調査の結果、身体障害者手帳等の確認ができた人数:3人

≪確認後≫

障害者数126人(確認前の-11)→障害者雇用率2.37%

 

②水道局

≪確認前≫

障害者数20人→障害者雇用率2.83%

うち身体障害者手帳等を確認していたなかった人数:4人

※調査の結果、身体障害者手帳等の確認ができた人数:0人

≪確認後≫

障害者数16人(確認前の-4)→障害者雇用率2.44%

 

【平成30年度 法定雇用率2.5%】

①知事部局

≪確認前≫

障害者数139人→障害者雇用率2.57%

うち身体障害者手帳等を確認していたなかった人数:12人

※調査の結果、身体障害者手帳等の確認ができた人数:3人

≪確認後≫

障害者数130人(確認前の-9)→障害者雇用率2.44%

※法定雇用率未達成

 

②水道局

≪確認前≫

障害者数20人→障害者雇用率2.79%

うち身体障害者手帳等を確認していたなかった人数:3人

※調査の結果、身体障害者手帳等の確認ができた人数:0人

≪確認後≫

障害者数17人(確認前の-3)→障害者雇用率2.50%

 

原因としては、千葉県は障害者雇用促進法に定める障害の程度にあると判断できれば身体障害者手帳等の確認をせずに障害者として算入できると厚生労働省ガイドラインを誤って解釈していたとのことで、千葉県は再発防止策として、厚生労働省ガイドラインに定められた方法により適正な報告を徹底していくとのことです。

 

県当局が障害の有無や度合いを偽装して算定したケースはなかったとのことですが、雇用率の過大算定は今回発表された以前にもあった可能性があるかと推察しますし、引き続き、ガイドラインの順守含め、しっかりと県議として注視し、改善を促してまいります。