こんばんは、千葉県議会議員の水野ゆうきです。

 

本日は早朝より千葉県議会地震・津波対策議員連盟の中の14名の超党派の千葉県議会議員で東日本大震災で被災した岩手県と宮城県へと出発しました。

 

午前中は移動に使い、午後からは復興した道路を使いながら移動中に資料の読み込みと震災当時の映像を見ながら説明を受け、岩手県久慈市へ向かい小袖海女センターへ。

 

※真ん中お二人は海女さん

 

NHK朝の連続ドラマの「あまちゃん」の舞台となり、また岩手県久慈市は第三セクターの三陸鉄道が全線開通し、あまちゃん放送時は多くの観光客でにぎわっていたそうです。

 

実際に海女さんから震災当時の様子、現在の状況などをお伺いしました。

 

 

震災の津波も小袖海岸を襲い、海女センターは被災しました。

今は海女さんは20名弱で後継者問題も抱えているとのことでした。

 

海女さんたちが笑顔で出迎えてくださり、美味しいワカメやめかぶを試食させていただきました。

 

 

次に我々が向かったのは岩手県宮古市の田老地区防潮堤。

 

 

第一防潮堤、第二防潮堤、第三防潮堤は高さ10メートル、全長2.4キロに及び、「万里の長城」との異名がありますが、東日本大震災で津波が乗り越え、全長の5分の1が破壊されました。

この地区は、最大波高平均16m、罹災戸数1,691戸、死者行方不明者181人(うち行方不明者41名)、漁船流出855隻という、甚大な被害を受けた地区です。

 

新しい防潮堤にて実際に被災された観光協会の職員の女性から生々しい当時の様子を聞き、胸がつまる思いでした。

 

破壊された第2防潮堤は高潮対策で設計され、中身が土でもろかったとのことです(水産庁管轄)。この第2防潮堤の破損部分は震災遺構として残され、目の前には子供たちが使う立派な野球場が広がっていました。

 

 

 

宮古市は防災のことを一緒に学ぶことが大切であるとし、東日本大震災の影響で甚大な被害が出た田老地区の現状を、防潮堤に上って災禍の記録や後世への教訓を伝えることで、来訪者の防災意識を高めています(『学ぶ防災』)。

 

津波遺構として「たろう観光ホテル」があり、私たちも登らせていただきました。6階建てで3階まで水に浸かり、6階からホテルのオーナーが6階から撮った津波の映像を実際に6階から見ることができます。

 

 

筆舌に尽くしがたい映像を目の当たりにし、職員の方のお話しをじっくりと聞きました。

 

戻れば助けれたのではないか、という罪悪感にずっと苦しんでいることなどが語られ、震災後の被災者の皆様の日々に思いを馳せるとなんとも胸が張り裂けそうでした。

 

こうおっしゃっていたのがとても印象的でした。


『震災から13万8千人の方がこの地を訪れてくれて、実際に現場を見て、宮古市でお金を使って支援して、当時のことを伝えてくれている。教育、訓練、伝承の3つが大事。

物資の支援よりも大切なのは当時のことを7年経っても8年経ってもこうして話しを聞いてもらうことが一番の支援になっているんです。』

 

風化させないということが一番大切なんだと改めて思った1日でした。