こんばんは、千葉県議会議員の水野ゆうきです。

 

今日は私が所属している総務防災常任委員会が開かれました。

 

総務部関係では議案7件、請願3件、防災危機管理部関係では議案2件を審査しました。

 

私は議案に関しては議案第15号の防災関係では東電福島第一原子力発電所事故に伴い平成28年3月31日までに講じてきた放射性物質対策に係る費用のうち、未賠償となっている損害賠償額(69,740,133円)の支払いを求めて原子力損害賠償紛争解決センター(原発ADR)にあっせんの申立てを行うことについて、未賠償となっている項目の内訳(事業費、人件費等)、今後の予定について質疑を行いました。

この件に関しては県には積極的な姿勢で取り組んでいただきたいと思います。

 

議案は全て可決。

 

その他、私は総務部関係では県庁内における女性職員の出産、出産後、育児に関する制度と支援体制(育休取得後の職場復帰等)や男性の育休取得状況と今後の目標と取り組みについて質疑を行いました。

 

とても長くなるので質疑と答弁を要約します。

 

【総務部関係質疑】

 

●水野

女性職員の妊娠にあたって、また、出産後、育児休業等の取得中など、調べたところつわり休暇や通勤緩和などの制度があるが、 出産前と後の二つの観点から、県は具体的にこうした女性職員のライフイベントに対してどのような支援を行っているのか。。

 

★県答弁

本県では、子育て期の職員に対する支援策として、「仕事と子育て両立支援プログラム」を策定している。 まず、子どもが生まれる予定の職員は、子育てに当たって利用したい休暇制度や配慮事情等について、「子育てプログラム実施計画表」を作成し、所属長は、その計画表に基づき、職員との対話を通じて、両立支援制度の説明やアドバイスを行うこととなっている。  次に、子どもが生まれ、育児休業を取得するにあたっては、職員とのコミュニケーションを図る上で適任と思われる者を「育児休業等職員支援担当者」に指定し、職員との窓口となって、県政や担当業務、制度改正、人事異動などの情報提供を行うことで、育児休業により長期に職場を離れることへの情報不足や不安の軽減を図っているところである。

 

●水野

育児休業は最長3歳まで取得できるが、復帰するまでの間に組織や仕事の仕組みなど以前いた環境とは変わったりしている。職員にとって復職への不安は大きい。一育児休業からスムーズに職場に復帰できるようにするためにどのような取組を行っているのか。 

 

★県答弁

 「仕事と子育て両立支援プログラム」においては、職務復帰にあたっては、職場内研修を実施し、担当業務の現状や執行体制の確認のほか、子育てと仕事を両立する上での希望等を聴取し、本人の事情に配慮するよう努めているところである。 また、育児休業取得者による体験談を聞きながら意見交換を行う「育児休業取得者セミナー」を託児付きで実施し、育児休業中の職員も参加可能とするなど、復帰に向けた準備や職員同士の交流を深める取組なども行っている。

 

●県庁の男性職員の育児休業の取得率は?

 

★県答弁

平成28年度で4.8%

 

●水野質問

県庁では男性職員の育児休業取得目標を50%としている。随分と高い目標であり、他の自治体では0%というところもあるので、一概に低いとは言えないが、男性職員の育児休業取得率の目標達成に向けてどのように取り組んでいくのか。

 

★県答弁

平成29年2月から3月に、子どもが生まれた男性職員を対象に実施した、「男性職員の育児休業等に関するアンケート」の結果では、男性職員が育児休業を「取得したかったができなかった」又は「取得しなかった」主な理由として、「担当業務に支障が生じる」「周囲に迷惑をかけてしまう。」、「収入減による家計への影響」との回答が多かった。 そのような声を踏まえ、男性職員向けに両立支援制度をわかりやすくまとめたリーフレットを今年度の10月、新たに作成したところであり、その中で、業務に支障が生じないよう代替職員を配置することや、育児休業を取得した場合の収入シミュレーションなどを明記したところである。 また、併せて、上司の両立支援への意識を高めるため、「イクボスチェックリスト」の作成や前述の両立支援プログラムの対話の徹底など、男性の育児休業取得率向上に向け、一層の取組を進めることとしたところである。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

実は私は神奈川県のイクボスのPR動画発表会の時に神奈川県庁まで行って黒岩知事のPRを見てきました。トップダウンでイクボス宣言を行って男性の育児休業取得の向上を目指す自治体も増えてきています。希望したのに取得できないということがないように、男性職員に対して制度の認知と周知を改めて要望しました。

 

午後には防災関係の質疑が行われまして、私は千葉県西部防災センターについて、質疑を行いました。

 

質疑に入る前にブログをお読みの方に千葉県西部防災センターの予備知識を・・・

◎県内唯一(1か所しかない)県民の防災に関する知識と技術、防災意識の向上を図る体験型学習施設。

◎松戸市にある(近くに水戸藩最後の藩主・徳川昭武が建てた戸定邸があり、あたりは観光客で賑わっている)。

◎平成28年度から指定管理者制度を導入した。

◎今年10月に外部有識者による第三者評価を実施した。

 

【防災関係】

 

●水野

平成28年度から指定管理者制度を行っているが、指定管理料と年間の維持管理費は?

 

★県答弁

指定管理料は7,460万円でこのなかに維持管理費が含まれている。

 

●水野

この施設に以前、自治会で防災意識の向上のために行ったが、平日だったからなのか閑散としていた。指定管理者を導入して来館者数は増えたのか?

 

★県答弁

利用者が15年ぶりに3万5千人を超え、平成28年度は3万5298人で8%増となった。

 

●水野

来館者数は微増。よく一般質問などで多くの議員が「防災教育」を取り上げている。まさにこの施設は防災教育推進の上でうってつけの施設だが、学校の教育の一環で児童がこの施設に来館しているのか?

 

★県答弁

近隣の学校に周知をしてそういう取り組みをしている。

 

●水野

せっかくなので、東葛地域だけではなく、幅広くこの施設を防災教育に使うべき。また、この近くには観光スポットが多くある。多言語対応など、外国人の方々向けへの取り組みはしているのか?

 

★県答弁

評価で外国人観光客の誘致などの工夫を組み込んでほしいとの声が上がっている。また指定管理者がANAグループ関連会社ということもあり、その強気を活かして外国人向けにも取り組んでいきたい。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

色々な観点から今回は質問をしましたが、この千葉県西部防災センターは私が所属する自治会で防災意識の向上のためにバスツアーを開催しており、併せて観光をするなどといった取り組みをしています。

 

指定管理者制度導入によりコンテンツの見直しを含め、多くの県民がこの施設を利用できるような創意工夫を引き続き行ってもらいたいところです。

 

要旨なので、間に色々と感想や意見を言ったりしながらのやり取りでしたが、まだまだ議会は続くので、気を引き締めて頑張ります。