こんばんは、千葉県議の水野ゆうきです。

 

本日、千葉県議会ではまず、議会運営委員会が開かれ、追加議案の説明を受け、その後、本会議では自民党と民進党による

会派代表質問が行われました。

 

代表質問は質問時間だけで60分あるため、それぞれ40問近い質疑が行われるので、書き取るのもかなり大変だったりします。

 

本日の代表質問では総体的な財政問題、農林水産(台風21号による千葉県の被害)、商工労働関係(中小企業支援)、大規模災害時に備えた防災(災害廃棄物処理計画)、道路問題、年末に向けた交通事故防止、道路・歩道問題、男女共同参画等々、多岐の分野にわたり質疑が行われました。

 

両会派に共通した項目として具体的に取り上げられたのが、入札情報を漏らした疑いで千葉県職員らが逮捕された問題です。

 

これは、千葉県発注の排水路工事の一般競争入札で、予定価格などを漏らしたとして、県警捜査2課などが、官製談合防止法違反容疑で県東葛飾土木事務所の幹部2名が逮捕されたというもので、大きく報道されました。森田知事からは誠に遺憾で大変申し訳なく思う、という答弁がなされ、適切な入札の実行、徹底した再発防止策として、千葉県県土整備部においてコンプライアンス委員会を設立し、第三者委員会との連携などといった内容があったものの、これまで発生した不祥事における県の再発防止策は極めて不十分であったことなどが指摘されました。

 

また、教育問題ではいじめや不登校、少人数学級、学校職員の管理職登用(ベテランと若手の二極化による中堅不足)や教員の多忙化解消ついての質疑が行われました。

教員の多忙化については、大学のOGで教師になった先輩方からご相談を受けることも多いテーマです。

現代社会における教育環境は、部活動や新たな分野の参入(英語、プログラミング等)含め、実際の授業時間以外に充てる研修等の時間もかなりのものだと推察します。

千葉県では勤務実態の把握の必要性から勤務表を調査し、調査内容を基に具体的対策を講じるとのことです。

 

また今回の代表質問及び前回の総務防災常任委員会でも質疑があったのですが、昨今『行政対象暴力(暴力行為等社会常識を逸脱した手段による行政への要求行為)』が問題となっています。

千葉県においては、平成29年度上半期9月末時点で14件(県)、21件(市町村)で合計35件となっており、既に昨年度1年分の数を越えています。

内容としては暴行を職員に加えたり、電話で約1500回にわたってクレームを入れるなど、悪質なものもあるとのことでした。

知事部局及び警察本部等が協力し組織的な対策を講じていきますが、各自治体で訓練も行われるなど、その内容は深刻化しています。特に、窓口業務は.トラブルが多く、一般住民によって行政職員が理不尽なことに対しても脅迫を受けたり暴言を吐かれたりするケースは珍しくなく、深刻なメンタルヘルス不調に陥ったり、役所へ行けなくなったりする事例もあります。

私はこの問題は根深いと思っています。