こんにちは、千葉県議会議員の水野ゆうきです。

今日は朝8時より地元我孫子市にて障がい者団体の代表からご相談とご要望を受けまして、千葉県と我孫子市に確認。

すぐさま、千葉県庁へ向かいました。

 

打合せ後、控室で急いでサンドウィッチを頬張ったあと、午後からは我孫子ライオンズクラブのメンバーと合流し千葉県経営者会館にて開催の『薬物乱用防止教育認定講師養成講座』へ。

 

 

かねてから受講したかった内容でした。

というのも個人的に現在、脳科学の勉強をしておりまして、薬物依存になってしまう脳の構造や悪循環になる仕組みを学びました。

 

ちなみに誤解されている方が多いのですが、『薬物乱用』というのは繰り返し使うことではなく、たった一度でも薬物乱用となります。

 


 

【乱用される危険な薬物】

●興奮作用(タバコ、覚せい剤、コカイン、MDMA)

●幻覚作用(シンナー、LSD、大麻(マリファナ)、MDMA)

●抑制作用(アルコール、シンナー、アヘン、モルヒネ、大麻(マリファナ))

→すべての共通した性質が『依存性が強い』ということ(一度覚えるとやめられない)

→すべての作用が揃っている危険ドラッグ(※)は出回っており、死んでしまうこともある。

 

※危険ドラッグ:既存の違法薬物の科学構造式を一部変更することで法令による規制を回避したもの。代表的なものは乾燥植物に大麻の主成分に似た性質を持つ合成カンナビノイドを混ぜ込んで作ったもので大麻より強い毒性を持つ可能性がある。2014年7月以前は脱法ハーブと呼んでいたが、あまりに危険なので『危険ドラッグ』と呼んでいる。手軽に手に入るために若い人が大麻や覚せい剤の代わりに乱用して依存症は全国で推定40万人にのぼる。

 

 

酒、たばこを未成年者が呑んだり吸ったりするのは禁止されており、これも『乱用』です。

 

薬物乱用すると、脳の回路が破壊され、中枢神経がおかされ、心と体はめちゃくちゃになり、性格・人格が変化し、情動面、意欲面も変化し、「自分の意志では抑えられなくなり」、社会的不適応となってしまいます。

 

依存症になると脳神経細胞が構造的に変化してしまい、『一度壊れた脳はもとに戻りません』。

 

覚せい剤、麻薬、大麻は使用することはもちろん、持っていることも厳しく規制されているので、一度でも使うと乱用であり、犯罪です。

 

【平成28薬物事犯別検挙人員】

●全国 総数 13,411

覚せい剤:10,457 大麻:2,536 麻薬・向精神薬・あへん:418

●千葉県 総数702

覚せい剤:586 大麻:89 麻薬・向精神薬・あへん:27

※大麻が増加傾向であり、29年にはもっと上がると言われている

 

【平成28年薬物乱用少年の検挙(補導状況)】

●全国 総数373

覚せい剤取締法:136 大麻・麻薬及び向精神薬取締法:244 毒物及び劇物取締法:13

●千葉県 総数22

覚せい剤取締法:11 大麻・麻薬及び向精神薬取締法:11 毒物及び劇物取締法:0

※最近は女性の未成年が検挙されることが増えた

 

覚せい剤は薬物事犯の約8割で、再犯率は全体で65%。

大麻は30歳代以下の検挙人員が増加しており、初犯者率も高水準で若年層へ蔓延が懸念されています。

 

千葉県としては、県独自に千葉県薬物濫用の防止に関する条例が平成27年に全面施行されており、4段階の罰則があり、最重は2年以下の懲役または100万円以下の罰金となっています。

また、千葉県では啓発活動の一環で「ダメ。ゼッタイ。」普及運動や薬物乱用防止教室での講演、薬物乱用防止指導員による活動などを行っていますが、今後の課題としてネット上で未だ販売するサイトもありますし、どんどんと地下化、潜在化しています。更に大麻の有害性を青少年に伝えていく必要性があります。

 

薬物乱用から自分を守るには、

→断る勇気を持つこと!

→周りの人に相談すること!

が大切です。

 

尊い命の大切さを忘れないように社会の問題として、一人一人が意識を持って『ダメ。ゼッタイ。』を合言葉に薬物乱用の防止に取り組んでいくことが重要です。