本日は印旛沼水質保全協議会・手賀沼水環境保全協議会共催
勉強会が開催され、顧問として出席いたしました。
 

 
東京大学大学院工学系研究科 教授 古米弘明先生による
「湖沼水質保全のための面源負荷削減対策の推進に向けて」
と題して、基本的なことから先生の汚濁負荷流出メカニズムや
汚濁負荷削減対策に関する研究について、ご講演いただきました。
 

 
今回は特定汚染源(※点源)と非特定汚染源(※面源)の考え方で
※点源:工場などからの排水、家庭からの生活排水、下水処理場、
 畜産排水処理施設など汚染起源が特定可能
※面源:大気・降雨由来や、市街地、農地、森林等からの雨天時の
 流出水といった汚染起源を明確に特定できない汚染源
特に今回は非特定汚染源について、その特徴と対策課題について
詳しく勉強をしてきました。
 
都市面源対策としては路面清掃や雨水の下水処理、
調整池等路面排水処理、
農地対策としては施肥量削減、排水処理等が考えられます。
コストと環境負荷等、多面的に効果等を見ていく必要があり、
どれだけのベネフィットがあるかを考えていかなくてはなりません。
 
そのうえで、非特定汚染源負荷対策にはPDCAサイクルが
重要で、地域の情報や特殊性等の把握と分析をもとに
住民や事業者等の理解と協力が必要不可欠で、
効果が十分に発揮されるような流れを作っていかなくてはなりません。
 
また、ご講演のあとは印旛沼流域自治体として佐倉市土木部から
「雨水貯留浸透施設設置工事補助金について」
手賀沼流域自治体として我孫子市建設部から
「雨水貯留タンク設置補助金について」
それぞれの市で行っている補助金制度の事例発表がありました。
 
我孫子市に関しては平成16年~平成28年の設置台数は
570台ということで、我孫子市民は水害対策の一環として
設置・利用される住民が多いとのことで、今後も継続して
我孫子市は積極的に周知し、市民と一体となって水害の軽減を
図っていくという報告がありました。
 

 
我孫子市役所2年目の若手職員のプレゼン、
とてもわかりやすく、しっかりと質問にも答えていて、GOOD!でした!
 
ということで、私からも広報させていただきます。
我孫子市では、個人住宅等に雨水貯留タンクを設置する方に
予算の範囲内で補助金を交付しています。
 
詳しくはこちら↓
http://www.city.abiko.chiba.jp/kurashi/sumai/josei/amamizutank.html
 
雨水貯留タンクは、雨水を一時貯留することにより雨水の流出を抑え、
浸水の被害を軽減する効果のある施設です。
是非、ご検討してみてください。