こんにちは、水野友貴です。
 
今日で千葉県議会の一般質問は終わりです。
お昼に千葉県資源エネルギー問題懇話会の勉強会に
出席し、一般質問終了後には議会運営委員会があります。
 
さて、一般質問の第5弾ですが、
前回の男女共同参画とも密接に関係してくる
 
1.男女共同参画について

2.女性特有のがん対策について
3.里親制度と特別養子縁組あっせん法について
4.県有施設のあり方について
5.指定廃棄物について
6.インターネット被害防止対策について
 
女性特有のがん対策』について。
 
 
ひとつ前の私の男女共同参画の部分の質問では
議場の男性議員から「そうだ!」「その通り!」というヤジが飛び、
都議会で起きたセクハラヤジのようなことは全く起きず。
 
自分の経験を元に女性の社会進出に関しては、
理念や数値より前に待機児童問題の解消などの環境整備や
男女関わらず一人一人の幸せの追求の意識改革の必要性など、
要は表面的な男女平等より中身の問題である、という持論に
納得をしていただいたものだと認識しております。
 
さて、女性特有のがん対策についてです。
 
国立がん研究センターがん対策情報センターによると
2016年の乳がん罹患率は9万人
現在、日本人女性の11人に1人が乳がんになる
と言われております。
30年前と比較すると死亡者数は約3倍に増加し、
乳がんは30歳代の若いうちから発症しやすく、
乳がんで亡くなる女性の数は年々増加しています。
 
特に注目すべきは、20~30歳代の若い世代の罹患率が
高まっている「子宮頸がん」です。
子宮頸がんは一年間に約20,000~32,000人の女性が発症し、
毎年約2,700人が亡くなっています。
 
がんによる死亡者数を減少させるためには、
がん検診の受診率を向上させ、
定期的な検診を受けることでがんを早期に発見することが
きわめて重要なため、各基礎自治体においては、
子宮頸がん検診、乳がん検診の検診無料クーポン券送付等、
早期発見・早期治療により死亡率を減少させる
取り組みがなされています。 
私も市議の頃から取り上げてきています。
 
また、女性が男性と同様に働き、同様に同じ土俵で
能力を発揮しながら男女平等な仕事環境を構築することは
大切ですが、一方で男女の身体構造の違いをお互いが
認識して配慮し合うことが何よりも肝要です。
女性が忙しさのあまりに検診を怠ってしまった
というケースもたくさん見てきました。
がんと闘う働く女性は外見の変化に加え、
「再発」「休暇の取りづらさ」「収入減」など
多くの悩みを抱えています。
 
●水野質問
女性特有のがんについて、
県内の罹患率、死亡率、検診受診率の推移はどうか?   
検診受診率アップに向けて、
どのような取り組みを行っているのか。?
 
●県答弁要旨
【罹患率】
平成22年から24年の推移※人口10万人あたり
 〇乳がん:78.4から88.1(上昇)
 〇子宮がん:29.0から31.6(上昇)
 〇子宮頸がん:13.3から14.0(上昇)
 〇卵巣がん:12.6から12.9(上昇)
いずれも上昇しています。
 
【死亡率】
平成22年から24年の推移
 〇乳がん:19.3から18.7(減少)
 〇子宮がん:8.8から10.0(上昇)
 〇子宮頸がん:3.6から4.6(上昇)
 〇卵巣がん:7.3から6.8(減少)
 
【検診受診率】
平成22年から25年
 〇乳がん:43.0%から48.6%(上昇)
 〇子宮頸がん:39.9%から43.7%(上昇)
 
県では千葉県がん対策推進計画の目標である、
がん検診受診率50%の達成に向け、がん講演会や
ピンクリボンキャンペーンの開催などにより
がん検診受診の重要性を周知し、
がん検診受診を呼びかけている。
 
●水野質問
女性の社会進出には女性の体を守る、
ということもセットで考えていくことが
今の時代には重要だと考えます。 
がん患者が仕事と治療を両立できるよう、
県はどのような取り組みを行っているのか?
 
●県答弁要旨
・県では平成25年度にがん対策審議会に就労支援部会設置。
就労支援部会において県内事業所3000社を対象に
 仕事と治療の両立実現に向けた課題等について
 実態調査を行った。
 →「病気や治療に関する見通しがわからない」
 →「復職可否の判断が難しい」等が挙げられた。
 
この結果等を踏まえ、患者の同意のもと、

主治医と就労先が情報共有の円滑化を図るために

「がん患者の就労支援に関する情報提供書」を作成。

 

職場においても適切な就業上の配慮が行われるよう、

事業者団体を通じて働きかけるなど、

がんになっても安心して働ける環境整備に努める。

 

☆水野所感☆

検診受診率は着実に上昇はしてきてはいるものの

まだまだ多くの課題があります。

また、フリーアナウンサーの小林麻央さん(私と同い年)が

乳がんと闘っていることが報道され、その姿を我々も

ブログを通して知り、応援していますが、

我々若い世代の女性は決して他人事ではなく、

早期発見のためにも定期的な検診を怠らず、

身近な問題として向き合っていかなくてはなりません。