こんにちは、水野友貴です。

 

1.男女共同参画について
2.女性特有のがん対策について
3.里親制度と特別養子縁組あっせん法について

4.県有施設のあり方について
5.指定廃棄物について
6.インターネット被害防止対策について

 

今回のブログはまさに我孫子市にある、

けやきプラザの中に設置されている

福祉ふれあいプラザについて

(項目番号4)詳細な県との質疑内容を書きます。

 

※けやきプラザ

 

千葉県は県の公施設については、千葉県行政改革計画において

公の施設の見直し方針」に基づく適正化を図ることとしており、

昨年、見直し対象である99施設において新たな見直し方針を

決定し、公表。

 

参考)廃止・移譲1施設、施設のあり方検討8施設、

施設内容検討56施設、管理手法検討3施設、

有効活用策検討8施設、現行維持23施設

 

そして、この千葉県の見直し方針の対象施設に

我孫子市にある千葉県福祉ふれあいプラザも

施設のあり方検討」に含まれているのです。

行革の見直し方針の対象施設に入ってしまったのです。

 

千葉県と我孫子市の共有・複合施設である

「けやきプラザ」。

県民の高齢者支援及び障がい者支援の拠点施設という位置づけで

千葉県の管轄として福祉ふれあいプラザが入っており、

我孫子市としては市民生活の拠点施設として、

県と市それぞれの役割分担のもとに整備

してあります。

※実はこういう整備であるということを知らない市民も多い。

 

福祉ふれあいプラザについて、公の施設の見直し方針では

以下のようになっております。

 

施設の利用状況を踏まえ、高齢者の介護施策における

当施設の位置づけや県・市の役割分担について整理し、

現指定管理期間中に施設の活用方法の見直しを含めた

今後の施設のあり方について検討する」。

 

現指定管理期間中ですから、つまり平成30年度までに

結論を出すことになるわけです。

 

この千葉県福祉ふれあいプラザは千葉県の唯一の

介護予防の拠点として介護に関する体験コーナーや

介護予防トレーニングセンターを行っているわけですが、

その利用者数や利用実態には課題があると考えられます。

この点は我孫子市民の多くが思っているところだと思いますし、

多くの声を頂戴しています。

 

昨年11月に行われた有識者会議においても、

我孫子市一か所だけに千葉県の介護予防の拠点を置いて

運営していることや広域利用の難しさには疑義が生じています。

しかも地元我孫子市民や市の関係者は入っていないとのこと

 

●水野質問

 (昨年決定した「公の施設の見直し方針」を受け)

「福祉ふれあいプラザ」について、今後のあり方を

どのように検討していくのか?

 

また、現状から考えると、県の施設とはいえ実際にこの施設を

活用している多くは我孫子市民であることからも今後の在り方を

検討していく中で、活用含め、我孫子市との協議は必須である。
今後のあり方を検討する中で、地元市との協議は行っていくのか?
 

 

●県答弁要旨

福祉ふれあいプラザでは、高齢者の介護に関する知識や技術、

介護予防に関する普及・啓発を行っており、県の高齢者施策推進

のための発信拠点の役割を果たしてきた。

平成18年に我孫子市内に設置以降、地元の我孫子市民をはじめ

東葛地域の県民を中心とし多くの県民に利用されている。

福祉ふれあいプラザは県と我孫子市の

共有施設である「けやきプラザ」の中に設置されており、

今後のあり方は我孫子市の意見も

十分に聞きながら検討していく。

 

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そして、ここからが多くの市民が知らなかった内容です。

傍聴の皆さんも後援会の皆さんも知らなかったとのこと。

今回の質問にあたり、この建物に関する県と我孫子市の

契約内容を調査し、再質問しました。

 

この建物は平成18年に建設

維持管理等の費用負担に関しては

「けやきプラザ施設の維持管理及び運営に関する協定書」

を千葉県と我孫子市で締結。

占有面積で県と市で分担することとし、その割合は約8対2。

総額が約1億3000万円なので

県約1億200万円:我孫子市約2800万円 負担。

 

一方で「土地の使用」に関しては我孫子市民においても

利益が享受できるという観点から

当時、この土地は無償で契約(土地使用貸借契約書)。

→つまり、土地は我孫子市のものだけど

地代を県は支払わないで無償でいいよ、という契約。

※この施設の検討・建設・契約当時の千葉県知事、及び

我孫子市の市長・我孫子市選出県議は現職ではありません。

 

やはりこんなに利便性の良い立地ですから

当時、我孫子市議会から土地を無償で

契約することに関して疑問視する声がありました。

もし私が当時市議でも同様の質問をしたでしょう。

 

結局、土地は無償で契約したわけですが、

この土地使用貸借契約書の第7条には

貸付期間の初日から10年を経過したときは、

この契約内容について協議することができるものとする

と明記されております。

 

ということで、10年経過したので、我孫子市から

けやきプラザ用地の契約形態を使用貸借契約から

賃貸借契約への変更に関する協議の実施について

県に要望書を提出

→つまり、平成18年当時に我孫子市と千葉県で

無償の契約をしてあるけれども、契約書には

「10年経過したときは協議できる」と明記されているし、

地代に関しては協議に入りたい、

要は県は地代を支払ってね、と協議したいという内容。

 

 ●水野質問

福祉ふれあいプラザが設置されている、

けやきプラザの土地利用について、

我孫子市から県に要望が出ているが、

県としては、今後どのように対応していくのか?

 

●県答弁要旨

我孫子市との話し合いを始めます。

 

☆水野所感☆

ということで、当時、土地使用貸借契約書にて

土地は無償で契約したわけですが、

県は今回の我孫子市の要望を受け、契約書に基づいて

しっかりと我孫子市との協議のテーブルにつくと

いう主旨を答弁しました。

 

人口減少社会の進展に伴い、ハコモノを見直すことは

行政改革の視点からも当然のことです。

現存する施設をどのように時代に合わせて県民の皆さんに

有効的に活用してもらうか、そしてこれからの公共施設の

あるべき姿を千葉県と我孫子市がしっかりと実際に利用している

県民目線で協議していく必要があります。