こんばんは、千葉に帰ってきました。
水野ゆうきです。
昨日は、泊原子力発電所と「とまりん館」、
北海道原子力防災センターへ。
今回は防災の視察ですので「防災」に特化した
内容です。
現在、ご存知の通り、
泊原発は稼働しておりませんので震災以降、
どういった新たな安全対策が講じられているのか
という部分がメイン。
泊原子力発電所では行く先々でかなり厳重な
検査や本人確認が行われ、携帯やカメラの持ち込みが
NGでしたので、写真はないのですが、
実際に泊発電所を視察することができました。
泊発電所では安全対策として、以下のような
取組みを行っています。
●津波
→津波が敷地に浸入しないよう防波堤を設置
→津波で建屋が浸水しないよう水密閉扉を設置
●自然現象(竜巻・森林火災)
→樹木を伐採しモルタルを吹き付けた防火帯
●燃料を冷やし続ける
→水を供給し続けるためのポンプの多重化・多様化
・蒸気発生器直接給水ポンプ
・代替格納容器スプレイポンプ
・可搬型注水ポンプ車・可搬型送水ポンプ車
●燃料を冷やし続けるための水源確保
・代替屋外給水タンク
(海抜81mの場所に5000t×3=1万5千t)
・新たな貯水設備の設置
●重大事故に備える
→原子炉格納容器の破損を防ぐ
・水素爆発を防ぐ装置の設置
●放射性物質の環境への拡散を抑制する
→放水砲、シルトフェンスの配備
その後、北海道原子力防災センターへ。
泊発電所で原子力災害が発生したときには
この北海道原子力防災センターを緊急事態応急対策の
拠点として、国、北海道、関係町村及び
防災関係機関等が一堂に会する場所です。
もともと北海道原子力防災センターは平成13年に
泊発電所から約2kmの共和町宮丘に建設されていた
のですが、福島第一原子力発電所での事故を踏まえた
関係法令の改正により、5~30km圏内への移転が
義務付けられたことから北海道では今年8月に
泊原子力発電所から約10kmの共和町南幌似に
新たな施設を移転整備したものです。
1階では、原子力防災専門官の事務室、
除染設備などを配置しています。
2階は原子力災害合同対策協議会の設置スペースであり、
全体会議の開催のほか、関係機関から参集した要員で
構成する各機能班や緊急時モニタリングセンターの
活動のためのスペース。
3階はプレスルーム。
頼もしい先輩県議・職員の皆様に恵まれての視察、
非常に有意義で実り多き内容となりました。
まだまだ視察内容は続きます。