こんにちは、我孫子市議の水野ゆうきです。


都議会問題に続き、兵庫県議の政務活動費問題が取り沙汰され、

地方議会と政務調査費について、再度取材が来ているので、

こちらで私の考えと詳細を書きたいと思います。


今回の報道によると、

「兵庫県議会議員が2013年度、195回の出張をしたとして、

政務活動費からおよそ300万円を支出した問題で、

県議は初当選以降、3年間で、あわせて800万円も不透明な支出を

繰り返していたことがわかった。」FNN

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00271716.html


ということで、号泣した記者会見に多くの視聴者が

驚いたことと思います。もちろん、私もその一人です。


まず、政務活動費とは何だろう・・・という方に。


政務活動費というのは、議員の調査研究その他の活動に資するため

必要な経費の一部として、地方自治法の規定に基づき

条例の定めるところにより交付されるものです。


それぞれの「議会」にて「金額」や「使途」を決定するもので、

都議会の多さに苦言を呈した方も多かったですよね。


我孫子市議会は全国的に相当厳しく、進んでいることは有名です。


「我孫子市議会政務活動費の交付に関する条例」の定めにより、

議員個人に対して月額2万5千円(年額30万円)を一括交付しています。


ただし平成24年度においては、月額5千円を減額した

2万円(年額24万円)を支給しています。


まず都議や県議の年間何百万とか驚きますね・・・。


我孫子市議会では政務活動費の交付を受けた議員は

収支報告書を作成し領収書を添付のうえ、年度終了後、

議長に提出しなければなりません。

その際、残金が生じた場合は市に返還します。


そしてそれらはすべて議員毎にHP上で公開されています。


視察・出張の場合は出張届、視察内容も全て提出します。


私は視察の場合は自費で行きます。


常識的な感覚として、195回の出張に号泣記者会見は

政治家以前に社会人として問題であると思いますし、

やはりまたここで地方議員はどうなっているんだ?という印象を

与えてしまったことに非常に残念に思います。


政務活動費だって血税です。


一体どういう感覚で政治をしているのでしょうか。


いくら違法性はないとはいえども記者会見にてしっかりと説明責任を果たし、

精査してNGなものは返還する、という誠実で冷静な態度が

求められるはずであり、議論のすり替えとしか思えませんでした。


ここで地方議会の政務活動費がクローズアップされたことで

県民、市民の政務活動費に関する意識を向けたことになり、

改めて地方政治を再考するきっかけの1つになったかもしれません。


都や県は市町村議会に比べ、遠い政治と言われています。


地方自治体の政治家は地元に密着していて、見えやすいですが、

「県議会」と聞いてもピンとこず、議会でどういった議論がなされ、

報酬や政務活動費などの中身についても関心がなかった有権者が

多いかと思います。


実際に県議選は投票率が低い。

有権者が関心がないことを良いことに閉鎖的になっていることが

政治家の感覚をマヒさせ、バレないだろう・・という意識から

モラルハザードに繋がってしまっていると感じます。


我々は遠い政治と言われる県政にもしっかりと注目して

いくことが求められています。