こんばんは、水野ゆうきです。
昨日に引き続き視察について。
今日は兵庫県明石市の行政の皆様に
防災の取り組みについて教えていただきました。
市役所からは明石海峡大橋と淡路島の絶景を一望できました!
素晴らしい環境ですね!!
阪神淡路大震災から今年で20年目。
私たち我孫子市も東日本大震災で液状化など甚大な被害を受け、
防災面で様々な取り組みをしているところです。
兵庫県南部地震及び、明石市民夏まつり事故と大蔵海外砂浜陥没事故を
教訓として明石市が取り組む独自の制度や防災の具体的取組みをヒアリングしました。
①兵庫県南部地震
●人的被害:死者6,434人、行方不明者3人、負傷者43,792人
●住宅被害:約64万棟
●経済被害:約10兆円
~明石市の具体的な取り組み~
≪ハード対策≫
・防災行政無線の配備
・公共施設耐震化
・給水拠点となる地域防災公園の整備
・備蓄倉庫設置など
≪ソフト対策≫
・自主防災組織の結成促進
・ハザードマップ作成
・出前講座による市民意識啓発
・総合防災訓練の実施
・備蓄物資の充実(非常食等)
・地域における防災訓練の支援など
②リスク管理者制度
■明石市民夏まつり事故(H13.7.21)
花火大会にて朝霧歩道橋上で会場に向かう観客と帰路についた観客が
押し合いになり、転倒し、死傷者が発生
死者11人(10歳未満9人、70歳以上2人、負傷者247人)
■大蔵海外砂浜陥没事故(H13.12.30)
海岸で遊んでいた4歳の女児がいた砂浜が陥没。
生き埋めとなり重体で救急搬送され、亡くなられた。
これら2つの事故の対策として『リスク管理者制度』を導入。
≪リスク管理者制度とは≫
●安全を最優先で考える職員を育て、市全体の安全管理体制及び
危機管理体制の充実及び強化を図るために設置。
●自分が所属する部ではない部を検証(第三者による新しい視点)
●リスク管理者は「管理する施設」「イベント」の安全対策を検証
このように、防災に取り組む明石市の内容は
被災地でもある我孫子市にとりましても大変有意義でした。
最後に現地にもご案内していただきました。
モニュメントが二つ。
右は「イレブンハート」。
モニュメントの玉は11個の玉で構成され、花火大会の事故により
亡くなられた11名の方々を想い作られたとのことです。
左は砂浜の陥没によって亡くなられた4歳の女児を想い作られた
記念碑です。
こうしてモニュメントを見ると、色々とこみあげてきました。
行政職員の皆様、有難うございました。