こんにちは、水野ゆうきです。
昨日は議会改革特別委員会の委員の皆様と
一緒に市原市議会に視察に行ってきました。
この委員会では会派無所属でも発言できる配慮を
していただき、視察も随行させていただきました。
既に市原市議会では基本条例を作っており、
いつもブログでお伝えしている通り、
我孫子市議会でも基本条例の策定に向けて、
議会改革特別委員会にて議論をしています。
※改めて議会基本条例とは・・・
一般的に、議会に関する基本理念や基本方針、
基本的な議会の運営事項などを定めた条例のことで、
議会や議員の取り組む基本的な姿勢を明記した
「議会の最高規範」といえる条例のことです。
議会基本条例を作る議会が増えてきておりますが、
相当の時間と労力をかけ、議会基本条例を
議会が作る意義とは何なのか?
市民が議会は何をしているのかわからない、
そういった疑問を疑問ではなくするために
議会の存在意義や透明性を明確にするものです。
この条例を策定することにより、委員会で活発な議論をし、
議会が抱えている課題等を整理することができ、
議会改革が進みます。
例えば、市原市では代表質問では一括質問のみだったそうですが、
市民がわかりにくいということで一問一答制を導入したとのことです。
※我孫子市では代表質問も個人質問も一問一答できます。
議会改革特別委員会では合意形成を図ることに
時間がかかりますが、市原市議会はとてもユニークな方法で
基本条例の策定をしておりました。
市原市議会は基本条例の策定に向け、
『議会改革プロジェクトチーム』を結成し、
素案を作成したとのことですが、その構成が斬新でした。
●1期~4期の議員で構成
→1期は一番市民感覚に近く、議会に慣れていないから
気付かなかったような視点がある。
若い議員でやってみなさい、と大きな目で見る。
●どんな意見が出ようと否定はしない。
●多数決では決めない。
→議論を重ねて結論を出す。
●順不同で全員に発言させる。
個人的に上記4つのポイントが一番響きました。
また市原市議会では、まず基本条例に則って行動することが
一番大事であるという考えで、1年目標というかなりスピーディな
設定でしたが、作ったものを検証し、より良いものに変えていく
という柔軟な対応をとるという方針とのことです。
市原市議会の基本条例は他の議会と比べるとかなり
わかりやすく、短いのが特徴です。
中学生でもわかるような文章であるということも
重要視したとのお話がありました。
また我孫子市議会と同様に通年議会と議会報告会
については検討中とのことでした。
特に議会報告会は我孫子市議会と同じ理由でした。
結局は陳情、要望で終わってしまうこと。
その地域出身の議員が「私がそれはやります!」
などと発言してしまう懸念です。
これは私も前回のブログで書いた内容です。
http://ameblo.jp/yuukimizuno/entry-11392363926.html
長時間にわたり、市原市議の方からお話を聞き、
こちら側も色々と質問することができました。
やはり、制定前と後では議員がそれぞれに自覚し、
議員、議会のあり方を再確認することができたのことです。
この時代、市民もグレードの高い議会を求めている中、
市民にわかりやすい我孫子議会を目指すために、
今回の視察は非常に有意義なものとなりました。