こんにちは、水野ゆうきです。
さて、前回に引き続き教育福祉常任委員会における
所管質問レポート第2弾を書きます。
私が2つ目に質問したのは学校図書室についてです。
平成24年度から学校図書館関係の地方財政措置が拡充されます。
『学校図書館図書整備5か年計画』
☆学校図書館図書標準達成※に約200億円(5か年計約1000億円)
※公立義務教育諸学校の学校図書館に整備すべき蔵書の標準
☆新聞配備に約15億円(5か年計約75億円)
☆学校図書館担当職員(学校司書)の配置に約150億円
その背景は新学習指導要領が全面実施される中、
「読書センター」「学習・情報センター」のとしての
学校図書館の機能向上が必要とされます。
【現状】
●全国学校図書館図書標準達成率
→ 小学校50.6%、中学校42.7%(平成21年度末)
●全国学校図書館の新聞配備
→ 小学校約17%、中学校約15%
●学校図書館担当職員を配置する学校増加
こういった現状を踏まえて我孫子市の学校図書室の現状と課題、
今年度から拡充される地方財政措置の見解を質問しました。
まずやり取りの中で出てきたのが
●我孫子市では3校が学校図書館図書標準が未達成
●新聞(一般紙)配備している学校は小中ともにゼロ
●蔵書のデータベース化は道半ば
●柏市のような学校図書館流通システム構築はしていない
●学校司書(我孫子では図書整理員と呼びます)は総数11名
2校掛け持ちしている図書整理員もいる。
こういった課題がでてきたわけですが、我孫子市としては
授業に学校図書室を利用するような工夫や市民図書館との
連携等、取り組みされているとのことでしたが、
隣の柏市は読書会の開催や子ども司書養成など
学校図書館に関しては施設、システム構築含め
かなり進んでおり、文科省でも紹介されています。
文科省の全国学力・学習状況調査では読書好きな児童生徒、
また学校司書等を置いている学校の方が正答率が
高い傾向が見られております。
せっかく『新学校図書館図書整備5か年計画』で
地方財政措置が拡充され行われるわけですから、
本離れ、読解力の低下が叫ばれる中、
図書と児童生徒をつなげる仕組み作りが必要で、
学校司書つまり図書整理員の役割がこれから更に重要となり、
学校図書館の充実を図るためにもこの財政措置が
有効的に使われることを望みます。