皆様、こんにちは。水野友貴です。
昨日はすごい雪でしたね。そしてとても寒いですね
東京都心では6年ぶりに4センチの積雪を記録しました。
この雪の影響で鉄道のダイヤが乱れており、
路面凍結による車のスリップ事故や歩行者の転倒が相次いでいます。
現時点で交通・スリップ事故も首都圏で少なくとも1500件以上
発生していると報道されています。
足元には十分お気をつけくださいませ
その中でも環境政策について本日は触れたいと思います。
私は大学で国際政治を専攻しておりましたが、
ゼミと卒業論文は環境問題でした。
大きく言えば大量生産・大量消費による地球資源の枯渇や
合成化学物質による環境汚染などですが、
こういったことは全て人間の生産・消費活動、
生活そのものに起因するものです。
私が環境に関心を持ったのは米国に住んでいた頃です。
現地のテレビでオスがメス化していているというドキュメンタリーが
放映されていたことがきっかけでした。
社会人になってからも議員会館などで行われる
環境問題の勉強会に合間をみて積極的に出席していました。
今日は私が以前担当していた報道番組でも取り上げたことのある
『生物多様性』について書きたいと思います。
今回は野口理佐子さん(㈲カルティベイトカンパニー代表取締役)より
『子供にツケをまわす環境政策と子供に財産を残す環境政策』について
お話を伺ってきました。
健全な生態系なしに健全な企業経営や財政運営はありえない!
と語る野口さん。
環境問題の原点は水俣病にあると強調され、
まずは地球のルール(メカニズム)を知ることから始めるべきと
話されておりました。
地球上のすべての物質は約100種類ほどの元素の組み合わせからなる
分子でできており、増えも減りもしません。
物質は循環しているわけです。
・物質循環
・窒素循環
・食物連鎖
これまでの日本の環境政策は環境基準を作っただけであり、
地球のメカニズム=生態系の仕組みを無視しているとのこと。
現在、様々な場面で注目されている生物多様性ですが、
現在1年間で4万種もの生物が絶滅しているんだそうです。
つまり13分に1種。
そもそも生物多様性とは、という方に・・・
生物多様性には3つの多様性があります。
①遺伝子の多様性
→同じ種でも色々な遺伝子を持つモノがいた方が種として存続できます。
②種の多様性
→1種の動物の様々な動植物が関わっている。
種類が多い生態系は安定している。
③生態系の多様性
→森林、草原、砂漠も多様な環境があるからこそそこに生きる生き物が異なる。
多様な生態系があることが重要。
生物多様性には3つの危機が存在しています。
①人間活動や開発による危機
②生活様式・産業構造の変化など人間活動の縮小による危機
③外来種など人間によって盛り込まれたものによる危機
野口氏はこのうち特に②を強調されておりました。
野口氏は地域でできることやるべきことを
世田谷区や和光市を例に挙げて紹介してくれました。
地域の生き物のネットワークづくりをきっかけに
地域の人のネットワークを創出することの大切さ、
そして子供たちが生き物の視点で地域を見つめることで
子供からお年寄りまで誰にも優しいまちづくりの発信の
重要性を訴えておられました。
3月11日以来、放射能など様々な問題が山積しています。
これからはさらなる環境教育が必要だと感じます。
環境問題の解決には一人一人の意識と行動が大事です。