おこしもの、ご存知でしょうか?
名古屋周辺で作られる桃の節句のお菓子です。
米粉を熱湯で練って、型から餅生地を起こすところから
おこしものと言われているようです。
米粉なのでお彼岸団子のような味です。
砂糖などはいれないので
蒸したてはそのままで、
時間が経って固くなったものは
蒸し直したり焼いたりして
砂糖醤油などで食べることが多いです。
うちはおこしものの型があるので
子供の頃から毎年作っていますが
家庭で作る人も少なくなってきていると思います。
こんな木型で作ります。
花かご、お雛様、水鳥、ねじり梅、鯛、牡丹
桃、菊、屏風型の桃、福助さん
菊、屏風型の梅、熨斗
こちらは新し目の型。
車、のらくろ。
のらくろが新しいだなんて、時代を感じます!!!
私のおじいちゃんが大正生まれで、
そのおじいちゃんより前の代からあるものだそうです。
中には家族の人の手彫りのものもあるそうです。
これからも大事にしないといけないな~。
ずっと母が保管してましたが
何年か前に私が譲り受けました。
うちは男の子ばかりなんですが
せっかくある地域の季節の行事だし
なにより子供の頃から毎年食べているものなので
食べたい!と思って作っています。
作り方は米粉に熱湯を入れて混ぜます。
(最初は本当に熱いので箸などで。
ちょっと冷めたら手でこねます)
お湯は必ず熱湯で。
ぬるいと良くないそうです。
粉っぽさがなくなって耳たぶくらいの固さになるまで
よーくこねます。熱いけど我慢して、こねます!!
ここでしっかりこねると美味しくなりますよ!
型離れがよくなるように
型全体に米粉をうっすらとまぶしたら
生地を適量置いて、型に押し付けるように
伸ばして行きます。
フチにべったりつかないように綺麗に生地を伸ばして~
型から外すときは木型のフチをとん!と台にうちつけて
剥がすようにします。
水で濡らした蒸し布をひいて、蒸し器で15~20分くらい
強火で蒸します。
生地の表面につやが出てきたら蒸し上がりです。
火傷しないように気をつけながら取り出して
布巾の上などでしばらく冷まします。
冷めたら色つけです。
色粉をすこーし水で溶いたものを用意します。
食紅、爪楊枝の先でちょっとすくうくらいでも
しっかり色が付きますので、本当にちょっとだけ。
濃すぎると食欲なくなるようなどぎつい色になるので注意です。
昔からのおうちだと
この3色の色粉と色つけ用の小筆が
台所にあったりしますね~。
うちもこのために小筆が3本用意してあります。
ほんのりピンクがつくのが私は好きです。
これは長男の作品。色使いが自分と全然違うのでびっくりします!
長男はお餅系のものが大好きで
これもいつも楽しみにしています。
型が実家からやってきてからは
うちの分、実家の分、お友達に差し入れ分、と
たくさん作らないといけなくなりました。
美味しい米粉が売ってるお米屋さんがあって
いつもそこで買っています。
聞いたら製菓用の和菓子屋さんにも
卸したりするようなものなんだそうです。
今年は4キロ買ってきました!!
まだこれから実家の分を作るので頑張ります!
名古屋周辺なら和菓子屋さんでも売っています。
今だけしか味わえない素朴な雛菓子、
ぜひ一度食べてみてくださいね!
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