LGBT施策はそもそも必要なのか | 『心の壁をゆる〜く越える』きぐるみ思考で一歩を踏み出す!

『心の壁をゆる〜く越える』きぐるみ思考で一歩を踏み出す!

きぐるみ思考は、自分の再定義。いつでも、どこでも、何者にもなれるし、なっていい。いざ、世界を救うあなたに。

LGBT施策を企業やグループに持ち込むための方策を検討する連続記事です。

前回記事では、取り組みの方法について考えました。


今回は、そうした取り組みに向け、

担当者・リーダーのマインドセットを考えてみます。




ーー【力を集める】ーー

女性活用推進すらできていないのになんて、尻込みされる必要はありません。

LGBT施策は、目に見えない心の壁をどう扱うかという問題です。

表に現れていないけれど、表に現れていることをつくっているもの。

見えない問題を意識することで、見えている問題は進みやすくなります。





これまで、LGBT施策が考えられてこなかったのは、

ただ”きっかけ”がなかったからにすぎません。

多様な力を必要とせずとも、これまでは何とかなってきたのです。




今、状況が変わりつつあります。

いや、既に変わりましたと言うべきかもしれません。

あなたは多くの力を必要としているはずです。




多様な力を得るには、理解と共感が必要です。

言い換えれば、知識と実感です。



大丈夫です。

知識と実感は動き出すことでついてきます。

表明することから始めましょう。




人を大切にするあなたに、人は必ず力を貸してくれます。

人を大切にする姿勢をもつ企業に、人は必ず集まります。





ーー【全体像を眺める】ーー


新たな施策導入のきっかけをつくるには、

目標・目的を掲げる必要が出てきます。


・ハラスメントの防止。
 ⇒安心して働ける環境


・メンバーからの信頼度アップ。
 ⇒勤労意欲、目標達成への意欲、マンパワーの結集しやすさ


・職場のコミュニケーションを増やす。
 ⇒業務理解、仕事への意欲、勤続意欲


・経営資源の活用。
 ⇒機会創出、やりがい、挑戦意欲、課題発見、課題解決可能性


・企業イメージのアップ。
 ⇒話題、お客様へのアピール、人材の確保、


などなど、いくつでも見つかります。




決めては、社会情勢の変化、他社の取り組み、

お客様の声であったりするかもしれません。

社員の相談窓口があるところでは、

相談のひとつがきっかけになることが多いようです。



(当事者としての私たちは、

お客様の声、ファンとしての声を届けることが

企業で取り組みを始める”きっかけ”になり得ることを

もっと意識する必要がありますね。)





先の例えについても、どれも簡単なことではなく、

企業文化を変えるほどの社長のコミットメントが必要です。




売上に直接つながりが見えない施策になりがちですが、

人を大切にするところに、必ず人は集まります。

売上をもたらしてくれるのは、結局は人であり、

最も大切な資産も人であるはずです。



そのことを前提に、目標・目的を掲げます。





目標・目的への成果をあげるには、行動が必要です。


前記事にもありますが、アクションプランの策定、

プランに沿ったアクションを粛々と進めることが大切です。



ーー【行動を後押しする】ーー

行動への躊躇が起こることもあるでしょう。

行動を後押しするには、感情の力が必要です。



そもそも、社内に当事者はいないのでは。

・・・そうした想いが湧くかもしれません。



しかし、当事者がいる・いないということよりも、

もっと大切なことがあります。



それは、人は無意識のうちに、

見た目や思い込みで、

人を判断してしまっているということです。



その判断は、放っておくことで

決めつけとなり、

制限となり、

可能性と力の多くに、蓋をすることにつながります。




そして、既に蓋をしているかもしれません。




メンバーは思いっきり自分の力を発揮できていますか。


あなたは、本当の力を出せているのでしょうか。


いつの間にか、こんなものだと思い込んでいませんか。



もっと力を出せる。

そう自分を信じてあげられるのは、

メンバーを信じてあげられるのは、

大丈夫という空気です。



こんなことがあっても、大丈夫だからね。



人生という一回きりの時間と空間の過ごし方を

後悔なきものにするのは、

思い切った挑戦、やりがい、充実、経験、感動、、、





その一歩を踏み出せるのは、

一人ひとりが見せてはいなくても、

大切にしているかもしれないものを大切にする

そうした安心と信頼の空気なのです。



怖くて見せることができなかった、

躊躇していて、迷っていて、

自分を信じられなかった自分でも。



もう、一歩を踏み出しても大丈夫。



そんな了解なのです。



次回に続きます)