「新型コロナウィルス感染者への差別や偏見はやめましょう」といった広報がされています。
ただ、これ、ほとんどの人には響かないだろうなと思ってしまう。
●陽性者を特定して拡散する行為
●陽性者やその家族に張り紙や電話といった脅迫まがいの行為
●心無い言葉をあびせる行為
こんなこと、一部の問題がある人しかしていません。
みんな、自分はしていないと思っています。
にもかかわらず私達は、新型コロナに感染することよりもその後の生活への影響を恐れています。
それは、多くの人が恐怖心と好奇心からする、悪気も何もないただの世間話。
「どこどこの人だったらしいよ」
「○○保育園のお母さんだって」
「そうなんだー、心配だね」
差別するつもりはなくても、陽性者がどこの誰だったのか、どこに行動していたのかを気にしている限りは、この空気はなくなりません。
クラスターが発生した大学の生徒がバイトを断られた話がニュースで「差別」とされていましたが、悪いのは店長でしょうか?
万が一、自分の店から陽性者が出れば、店が潰れることまで考えてしまう今の状況で、店長の判断は差別でしょうか?
感染症を恐れる気持ちは大事です。
ただ、病状の実態にそぐわないほど過度に恐れているような気がしてなりません。
感染したとき、ウィルスよりも怖いのが今の空気と人間。
どこで感染者がでたとか、どこのどんな人だったかとか、気にするのやめましょう。
たとえお隣さんが感染者であっても、いつも通り手洗いうがいに気を付けるだけです。
疾患があって特に気を付けなければならない人もいるでしょう。
でもそれは、感染者がどこででようとでまいと変わらず気を付けておくべきことです。
「どこどこの人らしいよ」なんて話をすることがダサい、くらいになれば空気は変わります。
私自身は、もう陽性者が出るたびに記者会見までして年齢性別職業を発表することに疑問を感じます。1人でたら学校も会社もイベントも全部停止。そりゃ自分が感染することよりその影響の方を恐れます…。
政府の感染症対策分科会は感染症法の「2類相当」としている新型コロナの妥当性を議論する方針となりました。ぜひとも、実態に見合った適当な体制がとれるよう期待します。