雅紀さんの後にシャワーを浴びて。リビングに戻ると
「お水飲む?」
「はい。いただきます」
さっぱりした身体に水が染み渡っていく。
俺はグラスに注がれた水を飲み干して
「雅紀さん。お話があります」
「え、お話?なんだろう…怖いな。とりあえず、座って話そうか」
俺たちはリビングのソファに並んで座って
「話って何?」
「あの…俺、まだ伝えてなかったから。こういう事はちゃんと伝えないといけないって思うんです」
雅紀さんは俺をじっと見つめている。
「俺、雅紀さんのことがずっと前から好きでした」
「え…?」
「雅紀さんを初めて見た時から…たぶん、一目惚れだったんだと思います」
「え、一目惚れ?そうなの?僕、全然気づいてなかったよ」
「雅紀さんの担当になった時に、二宮に言われたんです。『いくら翔ちゃんが相葉さんのことを好きでも、翔ちゃんと相葉さんは結婚できないんだからね』って。俺もそう思っていたから、この気持ちに蓋をして、雅紀さんにピッタリのいい人をお世話しようって決めたんです」
「そうだったんだ…」
「でも…雅紀さんに会うたびに、雅紀さんのことを知るたびに、好きな気持ちが大きくなって…」
俺は一回深呼吸をして
「雅紀さんからお付き合いして欲しいって言ってもらえた時、すぐにお返事できなくてごめんなさい。すごく嬉しかったのに、本当に俺なんかでいいのかなって思っちゃって…」
「俺なんか、じゃないよ。僕は翔がいいんだ。翔だから好きになったんだよ」
「うん。雅紀さんありがとう。俺も雅紀さんが好きです。だから…ずっと雅紀さんの側に居させてください」