メニューを2人で覗き込みながら
「櫻井くん、何にする?」
「そうですねぇ…あ、僕、焼き大アサリが食べたいです」
「なるほど。貝、好きなの?」
「はい。大好きです。ホタテや牡蠣やアサリ…それからサザエなんかも好きですね」
「くふふ。そうなんだ。じゃあ、焼き大アサリと…あ、アジフライはどう?」
「良いですね。あとは…あ、しらす丼、美味そう…」
「しらす丼も頼もうよ。それから…あら汁飲みたいな」
ちょうどお冷を持ってきてくれた店員さんに、相葉さんが注文してくれて。料理が出来上がるまでの間、相葉さんといろんなことを話しながら待っていた。
料理が運ばれてきて、テーブルの上が料理でいっぱいになって。
頼みすぎたかなぁ、食べ切れるかなぁなんて笑い合った。
「いただきます」
2人で手を合わせてから食べ始める。頼んだ料理は全部美味しくて。美味しいねと言いながら、あっという間に食べ終わってしまった。
「ふぅ…食べた食べた。お腹いっぱいだよ」
「はい。俺もお腹いっぱいです。どれも美味しかったですね」
「櫻井くん、ちょっと歩こうか」
「そういえば、お店の人が、岬の灯台まで遊歩道になってるって言ってましたよね」
「そう言ってたね。どっちの方向に行けばいいのかな」
「相葉さん、あそこの案内図で確認しましょうよ」
俺たちは案内図の側まで行って、灯台までの道のりを確認して。
「じゃ、行こうか」
「はい」
岬の灯台に向かって歩き始めた。