「へぇ〜、2回目は最初から2人で会うってこと?」
「そうですね。担当者が待ち合わせの時間と場所を連絡するので、待ち合わせしてデートですね」
「それで、会ってみてまた次も会いたいって思ったらどうするの?そこでお互いに連絡先を交換するの?」
「担当者が連絡先を預かっているんですね。なので、お2人共にまた会いたいってことなら2回目のデートの後に相談所に来ていただいて、そこで連絡先をお渡しします」
「いよいよ交際がスタートするって訳だ」
「はい。何度かデートを重ねて、お互いに結婚の意思が固まったところで退会となる。こんな流れですね。もちろん、交際期間中も担当者がいろいろとサポートします」
「じゃあ、2回目まではお試し期間で3回目からは真剣交際期間って訳だ。相葉さんは今日が初顔合わせだから、今夜にでもどうするか連絡が来るんだね」
「そうですね。今夜か明日には来ると思います」
「へぇ〜、楽しみだなぁ」
ニコニコしている風間さんとは対照的に、自分の気持ちが落ちてくるのを感じて。気づかれないように、コーヒーカップに口をつけた。
「あ、もうこんな時間だ。櫻井くん、長い時間付き合ってもらって悪かったね」
「あ、いえ。僕の方こそ誘ってもらってありがとうございました」
「櫻井くんと僕、友達ってことで良いよね。連絡先交換してくれるかな」
「はい、喜んで」
俺たちは連絡先を交換して
「じゃあ、友達だから敬語は無しで。これからは翔くんって呼ばせてもらうよ。僕のことも名前で呼んでもらって良いからね」
「はい。じゃあ…俊介さん、で」