「こんにちは、相葉さん。お待ちしておりました」


「櫻井くん、今日はよろしく」


「松本さんも上田さんもよろしくお願いします」


「こちらこそよろしくお願いします」


今日は相葉さんとの面談日。いつものようにロビーで相葉さんたちをお迎えして面談室へと案内して。


「相葉さん、早速ですが相葉さんと会ってみたいとおっしゃる方が何人かいらっしゃいます」


「へぇ、そうなんだね」


「はい。その方達のプロフィールなどを印刷してきましたので、見ていただけますか?」


俺が6人分のプロフィールを相葉さんの前に並べると、相葉さんが1枚手にとって。松本さんもテーブルの上のプロフィールをじっと眺めている。


「1、2、3……6枚。6人の方が僕と会ってみたいと…」


「櫻井さん、凄いじゃないですか。社長のプロフィールを変更した成果がこんなに早く出るなんて」


「松本。会ってみたいと言われるだけで、まだ結婚が決まったわけではないぞ」


「そうですけど…」


「松本さん。相葉さんのおっしゃる通り、会いたいと言われる方がいらっしゃるだけで、まだ結婚相手が見つかった訳ではありません。まずは、どなたと実際に会ってみるのかを決めていただきたいです。相葉さん、どなたか会ってみたいと思われる方はいらっしゃいますか?」


相葉さんは、プロフィールを1枚ずつじっくりと読んだ後


「櫻井くん。僕はこの方と会ってみようと思います」