直木賞作家4人とYOASOBIのコラボレーション作品です。

どういう選出なんだろうと思っていたけど、直木賞か。

小説を原作とした楽曲が順次配信されるとか。

現時点では二曲ほど配信されているようです。

 

「はじめて」は、いつも痛くて、少し優しい。

 

このキャッチフレーズはインパクトあるなと思いました。

 

『私だけの所有者』ーーはじめて人を好きになったときに読む物語 / (島本理生)

面白かった。

作者の作品は随分前に読んだぶりなので、以前の印象と違うって思いました。

以前は病んでる恋愛依存の印象が強かったので……。

でもやっぱり恋愛色。

タイトルが恋愛ですからね。

そうきたか!っていう驚きがある面白い内容でした。

読み終わるとこのタイトルの意味が理解できます。

感想書いてしまうとネタバレになってしまいそう。

読んでいて、ヴァイオレットエヴァーガーデンを思い出しました。

アンドロイドの主人公が、保護されている国の専門家に贈る手紙の内容が小説になっています。

 

『ユーレイ』ーーはじめて家出したときに読む物語 / (辻村深月)

面白かった。

そしてこれは作者らしいというか、作者の得意分野っぽいと感じました。

といいつつ、作者の作品も読んだの随分前なんですけどね。

積まれている他の作品も早めに読みたい(弱気)。

この作品は、部活でいじめにあっている主人公がすべてを終わらせるため、家出をする話です。

 

『色違いのトランプ』ーーはじめて容疑者になったときに読む物語 / (宮部みゆき)

 

はじめて容疑者になったときってタイトルが面白い。

内容はSFチック、つまり私の苦手なジャンルです。

現代社会にSF要素を足して、その要素の説明がきっちりされているので、苦手な私には読みにくかった。

なので、ルール違反の結末読みをしてしまいました。

なるほど、そういう展開と思いながら読んだらなんとか最後まで読めました。

展開的には面白いけど、世界観的なものが受け入れにくくて申し訳ない気分。

そもそもあらすじ難しい気がする。

同じ人間が存在する別世界が突然現れた世界。

同じ人間が存在していても、情勢も同じとは限らず、あちらの世界の日本はテロが頻発する世界だった。

そのテロの関係者としてあちらの世界の主人公の娘が関わっているとして、こちらの世界の娘が保護されてしまう。

 

『ヒカリノタネ』ーーはじめて告白したときに読む物語」/ (森絵都)

面白かった。

猪突猛進な主人公が面白い。

幼いころから一人の人をずっと好きな主人公は、今までに3回告白をして3回とも振られていた。

それでもあきらめられない主人公は4度目の告白をしようと思い、親友に相談する。

途中、こうくる?って思ったけど、そういう系の作品他にも書いてたよなとか懐かしく思いつつ、主人公のあふれるパワーが凄くてその勢いのまま最後まで読み切ってしまいました。

主人公の好きな人も若干変わっているけど、主人公がダントツで面白かった。

なんだろう、河原和音さんにコミカライズして欲しいような主人公だった。