続けて感想を書いていますが、読みたまっていたので、一気に感想を書いている状態です。
こんな風に続けて本も読めたらなと思います。
今回もタイトルに惹かれて選びました。
もともとこの本の中身は、通販生活の連載から始まったとか。
詳細はあとがきに載っています。
だから「モノ」語りなんですね。
前回読んだオランダ黄金時代も、モノのピックアップがあったように記憶しています。
にしても、今更ですが絵画に込められた情報をこうもわかりやすく教えてもらえるのって有難いです。
絵画はインスピレーションを受けるために見る人もいると思います。
私はその描かれた背景や意味を知ることが楽しい。
事前情報もなく、絵の上手さや配色、細かい描写を楽しむのも面白いと思いますが、もう知ることが出来ない遠い昔に、どのような経緯で、どのような意味を込めて描かれたのかを有識者から分かりやすく教えてもらえるのって贅沢だなと感じました。
続けて読んだからなおさらそう思ったのかも。
怖い絵シリーズを読んでいた時は、敷居の高い絵画もこういった形で一種の娯楽として楽しめるんだという気持ちで読んでいました。
美術と文学が交わった瞬間とでもいうのか。
美術は私的には感覚的なものだったので、文章化されることによって身近に感じやすくなった気がしました。