「夜、寝る前にスマホを見ていて眠れなくなった」という経験をしたことがある方は多いと思います。

 

脳が興奮するから? 

 

確かにそれもあるかもしれません。エキサイティングな映像を見ることによって「交感神経」が活発になり、リラックス時の副交感神経が一時的に乱れてしまうことも理由のひとつです。

 

でも、もっと大きな原因があります。「光を浴びたことで『睡眠ホルモン(メラトニン)』の分泌が抑制された」ことです。

 

メラトニンは「睡眠において最重要の化学物質」です。逆にメラトニンを無視して熟睡はできないと断言できます。私たちのカラダは「活動ホルモン(セロトニン)」と「就寝ホルモン(メラトニン)」に切り替わる生活リズムを作っています。

 

「疲れていても寝付けない……」

「眠りが浅く目が覚める……」

 

そんな方は就寝時の「光」について意識してみましょう。本当に睡眠の質がアップするはずです!

 

 

 

 

 


【01】 睡眠ホルモン(メラトニン)は光によって強制終了する

まず、メラトニンの分泌が停止する最大の原因が「光」です。その光を受信する最大の器官が「目」です。強い光を感知すると、脳は「活動時間だ」と判断し、メラトニンの分泌をピタッと止めてしまいます。 朝日を浴びると脳がシャキッとするのは、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が抑えられ、日中の活動ホルモンであるセロトニンに切り替わるからなのです。





【02】なぜ「スマホの光」で眠れなくなるのか

スマホ画面から発せられる「ブルーライト」は太陽に似たエネルギーを含み、大量に浴びると脳が日中と勘違いしてしまいます。ブルーライトの波長(400〜500nm)は、朝に浴びることで脳の体内時計をリセットできますが、夜間に浴びると体内時計に乱れを起こし、睡眠障害や肥満などさまざまなトラブルの原因になることがわかっています。睡眠用メガネはこうした夜のブルーライトの悪影響を抑えようというアイテムなんですね。

 




【03】人は豆電球の明かりでも影響を受ける

大丈夫と思うような小さな明かりでさえ、睡眠の質を落とすことがわかっています。米国内分泌学会の機関誌『Endocrine News』にも掲載された日本の研究グループの発表によると、「豆電球(3ルクス程度)」の明かりをつけて寝るだけで、脳が昼間と勘違いしてメラトニンの分泌を止めてしまうとのこと。さらに、わずかな光を浴びて眠るだけで、真っ暗な環境で眠る人に比べ、肥満や脂質異常症のリスクが2倍に上昇すると報告しています。

 

つまり、「なんとなくつけっぱなし」の豆電球一つが、知らぬ間に睡眠の質を下げているかもしれないのです。

 

 

【04】光が「肌」に当たるだけでも目が覚める

メラトニン分泌を司る最大の受信器官は「目」ですが、”皮膚”にも「光の受容体」が存在するという研究もあります。冬に比べて夏の目覚めが早いのは、日の出が早いことも関係していると考えられています。

 

>>アイマスクをしても熟睡できない理由

 

 

【05】カーテン無しは絶対NG

ここまで読んでいただければおわかりですね。メラトニンは目だけでなく”皮膚”でも光を感知している——だからこそ、寝室全体をしっかり暗くすることが重要です。

 

しっかりと熟睡するためには日々の生活習慣だけでなく、物理的に部屋を暗くする「遮光カーテン」の導入が近道です。外からの強い光(太陽光や街灯など)を遮り、室内を暗くするための機能性カーテンで、デザインも豊富。ぜひインテリアに合わせて新調してみてください。熟睡できる部屋づくりの、一番手軽な第一歩です。