何より楽しいお茶事。
決まった流れにそって、懐石料理を食し、お茶を喫して・・・それだけがお茶事じゃありません。
同じ劇場舞台で、歌舞伎が、クラッシック・コンサートが、モダン・バレーが、新劇が、はたまたライブが、上演されるものによって 全然違う空間 になるのとおなじように、同じお茶室が 趣向によって全然違う部屋になる!!
お客様によって、違う空気になる!
たった4時間くらいの為に、どうしたら喜んでいただけるか楽しんでいただけるか???と何週間も一生懸命考えます。
お茶事は創造の世界。
でも1人じゃ出来ません。
お客様がいて、水屋の助っ人がいて、初めて成り立つ事皆で造るもの。
だから、楽しくてたまらない!!
今月は藁灰で名残の茶事・・・干した藁を選りすぐるのに時間を掛けて、その藁を炭にして、灰型の上に長さを調節しながら、一本一本ピンセットでつまんで並べます。
今のスピード時代に、考えられないほどの時間と手間がかかること。
これもみんな、お客様をもてなす心づくし・・・お陰様で、何年も通ってくださるお客様もいらっしゃいます。
ありがとうございます。
今度はこれを使いましょう。
優権の路地に咲く花
狭い庭に300種ほどの草木茶花を植えています。
今咲いている花の姿を、お届けします。
※ 銀木犀
金木犀より一足遅く咲き、香りも少し優しい感じです。
葉っぱが柊に似ているので、柊木犀とも呼ばれています。
※ ほととぎす(桃源)
ほととぎすの中で一番早く咲き始め、小型の花が先のほうだけにつくので、活けやすく重宝しています。
※ 黄釣船草
ぶら下がって咲く変わった花です。今盛り!!
※ 吉野草
素敵な名前に惹かれて、花の無い小さな苗を植えてどんな花が咲くのかたのしみに3年、やっと今年花芽が出ました。
毎年出ていた葉から連想していたよりずーーと小さな花でちょっとがっかり。
でもよーーく見ると、面白いかな?
※ 姫芙蓉
私の好きな花の1つ姫芙蓉も、まだ頑張って咲いています。
※ ぺらぺら嫁菜 ※ 秋明菊(ピンク)
※ 秋明菊(白)と大葉升麻 ※ 蔓人参
※ 白山菊と糸薄 ※ 藤袴
※ 竜胆 ※ つるそば
* 本日のお稽古場 *
風炉も今月でお終い。
そして、今月は<名残のお茶>
お茶も今では保存技術の発達によって、通年変わらぬ味を楽しいむこともできますが、昔でしたら茶壺のお茶も残り少なくなっているはずで、名残という趣向が成立するわけです。
お茶の世界では、来月の11月が正月というべき、炉開き・今年採れたお茶を詰めた茶壺の口を開く口切りが行われます。
それで1年もやっているとお道具の方も底をつき、お道具の方も名残の取り合わせ、侘びた取り合わせとなるわけです。
さて、今日はそんな名残のお席で、久しぶりに炭手前のお稽古をいたしました。
釜は中置きですから、実は初めて。
中置は、10月少し火が恋しくなる時期ですので、少しばかり釜をお客さん寄りに、畳の中央に据える10月だけの置き方ですので、いつも逃しておりました。
基本的にな手順は風炉の炭手前を変わらないんですが、ちょっとばかり置き方が違ったりします。
そして、お香が<名残>ですから、寄せ集めになります。
昔は(今もですが)お香はとても貴重なものですから、少しずつ香木から削り取り、小さな欠片も大事にとっておきました。
10月、この小さな欠片を膠などでくっつけた<付干香(つけぼしこう)>というものを使います。
また、香合の中には3つお香を入れますが、それら3つもいろいろな余りのものを合わせます。
すべて最後まで大切に使う心が、ここにありますね。
香合・瓢箪 と 付干香
濃茶手前もやりましたが、薄茶の方は、流し点て を。
流し点ては、通常は釜正面に向いてのお手前ですが、親しい方をお招きした時など、顔を見ながらおしゃべりしながらお手前できるよう、風炉の場合、炉のお手前のように客に対して斜めに向かって座り、水指は貴人畳の隅に置き、茶碗と薄器も釜に向かうように斜めに置きます。
裏千家では、14代の円能斎の創案だそうです。
そしてもう一席は、茶箱にて<月手前>を。
今日の道具組は…
・軸…・・『春夏冬二升五合』(建仁管長 益州 筆)
一般的に隠語として読まれている「あきないますますはんじょう」では、ありません(笑)
そのまま素直に読んでください。
人が暮らすのには、秋に収穫されたお米を一年2升5合でまかない、あるものでやりくりするということです。
・花・・・・・天の川ほととぎす、フジバカマ、黄釣船草
・花入・・・優権釜(花映 作)
先生が、先週北海道へ行かれたそうで、お菓子はお土産のものでした。
一力屋本店の「大雪の蔵 酒まんじゅう」 と ロイズのチョコレート 。
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本日もお相手は、sakae@管理人でした。
久しぶりに炭手前をやると、ドキドキします!
自分で釜をかえてお客さまを招いたりしない限り、炭手前を実際にやることは少ないんですが、やはり火がおきないことには湯も沸かず、お茶も点てれません。
やはり炭手前は、おもてなしの基本です。
いろんなお稽古場がありますが、実際のところ炭手前をやろうとするとお金もかかるので、なかなか教えてくださるお教室は少ないと聞きます。
『優権』では、炭手前用の綺麗な炭をくべることはありませんが、手順を覚え、割った炭でちゃんと湯を沸かしてお稽古しています。
どのようにくべたら勢いよい火がおこるか、これを学ぶのは非常に重要だと教えられました。
さて、来月はもう11月。
新しい月がやってきます♪
秋の山里
Happy Monday と言われる月曜日の連休には、『お茶会ごっこ』と称して、社中の一人が亭主になり、自分でテーマを決め、道具組をし、濃茶・薄茶席と釜をかけ、その他の社中がお客さんをつとめます。
普段、箇々にお稽古をしているのを、本来のお茶事の流れに基づき、懐石を外した、寄付→席入→主菓子→中立→濃茶・薄茶という感じに進めています。
お客さんにも正客や末客の役割は、自分でつとめてみなければ分かりませんし、いつもあまり考えずにお稽古している動作も、何故ここでこういうことをするのか、ということがよく分かります。
本日、sakae@管理人は、正客をつとめて参りました。
なかなか写真を撮りながら…ということは難しく、すべてカメラに納めることはできませんでしたが、会記とともに、少しでも亭主の思いが伝わったらと思います。
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<寄付>
・掛け物・・・・・寸松庵 色紙 伝 紀貫之(咲き初めし やどしかはれば きくの花 いろさへに こそ うつろひのけれ)→写真に撮ると、全く読めませんね。
・煙草盆・・・鎌倉彫り「菊」
・火入れ・・・ススキと小菊(優権窯・優更 作)
<前席>
・軸・・・・・・・「了身」(臨済宗 金閣寺貫首 敬宗放光 筆)
・香合・・・・・「栗」
<本席・続き薄茶にて>
・軸・・・・・・・江戸時代物(納言 作)→すいません、上が切れちゃいました。姫がひとり、物思いに耽っている様子です。
・花・・・・・・・ほととぎす2種、白山吹の実
・花入・・・・・折れ笛(優権窯・花映 作)
・窯・・・・・・・雲龍窯(時代物)
・風炉・・・・・鉄風炉肩桐透かし(時代物)
・風炉先・・・網代
・棚・・・・・・・東雲棚(松月流好み)→上は、最後亭主が飾って帰った後の状態。
・水指・・・・・「鹿」染付(優権窯・花映 作)→蓋のつまみも鹿の角型になっています。
・茶入・・・・・肩耳付(優権窯・優更 作)→この茶入れの蓋、普通は象牙が一般的なんですが、これは鹿の角でてきています。
・仕服・・・・・弥左衛門間道(優更 作)
・茶杓・・・・・「命」(明道 作)
・茶碗・・・・・赤楽(桂楽 作)
・蓋置・・・・・時代物 (山里は 松の声のみ 聞きなれて 風吹かぬ日は 寂しかりけり)→普通は拝見に出されないんですが、何か文字が書いてある!と思ったので、拝見を乞いました。
・建水・・・・・唐銅
・濃茶・・・・・豊栄の昔(祇園辻利)
・主菓子・・・浮島(自家製)→栗と杏ジャムを、卵蒸しパンのようなふんわりとした生地でサンドしてあります。先生のお手製です。席中では倍の大きさでしたが、写真は花月のお稽古時用に小さくカットしたものです。
・棗・・・・・・・蔦もみじ(一星 作)
・茶碗・・・・・連月 作 (くずかずら くる人もなき 軒場より 霜降りかかる 秋の山里)
・干菓子・・・くるみすあま(自家製)→手前もの。この写真も、花月お稽古時のものです。
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お相手は、sakae@管理人でした。
こうやってみると、写真のつたなさが恥ずかしい限りです。
やはり正客とカメラマンの両方は難しいですね。
個々にお道具をゆっくり撮影できれば良かったんですが、この後、花月のお稽古をし、後片付けしたらすっかり日が暮れました。
亭主の方に、道具組するときに、撮影しておいて頂く方がいいかな、といろいろ反省点もございます。
徐々に進歩できたらな、と思っています。





































