口切りに向けて。
名残のお茶事も終り、さあこれから口切りに向けての準備です。
大忙し!!
道具を取り替えるのはもちろんのこと家では石洗いの大仕事があります。
飛び石の間に敷いてある、白い小石をこの時期、みんな集めて洗います。
京都のお寺などでは、汚れたい石はどこかへ捨てて、新しいきれいな石に敷きかえるそうですが、街中では捨てる所も無く、毎年洗っています。
や腰が痛くなって、大~変!
でも洗ったあとは、とても改まった気分になるので止められません。
最初目の細かいざるに入れ、水を掛けて回りの土を落とします。
次にバケツに移して、水を入れかき混ぜて、枯れた葉などが浮いてくるのを何度も流しすて、塩素を入れて一晩置きます。
今日は10時から16時までかかって此処までの行程を終えました。
さすがに疲れた~。
何より楽しいお茶事。
決まった流れにそって、懐石料理を食し、お茶を喫して・・・それだけがお茶事じゃありません。
同じ劇場舞台で、歌舞伎が、クラッシック・コンサートが、モダン・バレーが、新劇が、はたまたライブが、上演されるものによって 全然違う空間 になるのとおなじように、同じお茶室が 趣向によって全然違う部屋になる!!
お客様によって、違う空気になる!
たった4時間くらいの為に、どうしたら喜んでいただけるか楽しんでいただけるか???と何週間も一生懸命考えます。
お茶事は創造の世界。
でも1人じゃ出来ません。
お客様がいて、水屋の助っ人がいて、初めて成り立つ事皆で造るもの。
だから、楽しくてたまらない!!
今月は藁灰で名残の茶事・・・干した藁を選りすぐるのに時間を掛けて、その藁を炭にして、灰型の上に長さを調節しながら、一本一本ピンセットでつまんで並べます。
今のスピード時代に、考えられないほどの時間と手間がかかること。
これもみんな、お客様をもてなす心づくし・・・お陰様で、何年も通ってくださるお客様もいらっしゃいます。
ありがとうございます。
今度はこれを使いましょう。
優権の路地に咲く花
狭い庭に300種ほどの草木茶花を植えています。
今咲いている花の姿を、お届けします。
※ 銀木犀
金木犀より一足遅く咲き、香りも少し優しい感じです。
葉っぱが柊に似ているので、柊木犀とも呼ばれています。
※ ほととぎす(桃源)
ほととぎすの中で一番早く咲き始め、小型の花が先のほうだけにつくので、活けやすく重宝しています。
※ 黄釣船草
ぶら下がって咲く変わった花です。今盛り!!
※ 吉野草
素敵な名前に惹かれて、花の無い小さな苗を植えてどんな花が咲くのかたのしみに3年、やっと今年花芽が出ました。
毎年出ていた葉から連想していたよりずーーと小さな花でちょっとがっかり。
でもよーーく見ると、面白いかな?
※ 姫芙蓉
私の好きな花の1つ姫芙蓉も、まだ頑張って咲いています。
※ ぺらぺら嫁菜 ※ 秋明菊(ピンク)
※ 秋明菊(白)と大葉升麻 ※ 蔓人参
※ 白山菊と糸薄 ※ 藤袴
※ 竜胆 ※ つるそば
* 本日のお稽古場 *
風炉も今月でお終い。
そして、今月は<名残のお茶>
お茶も今では保存技術の発達によって、通年変わらぬ味を楽しいむこともできますが、昔でしたら茶壺のお茶も残り少なくなっているはずで、名残という趣向が成立するわけです。
お茶の世界では、来月の11月が正月というべき、炉開き・今年採れたお茶を詰めた茶壺の口を開く口切りが行われます。
それで1年もやっているとお道具の方も底をつき、お道具の方も名残の取り合わせ、侘びた取り合わせとなるわけです。
さて、今日はそんな名残のお席で、久しぶりに炭手前のお稽古をいたしました。
釜は中置きですから、実は初めて。
中置は、10月少し火が恋しくなる時期ですので、少しばかり釜をお客さん寄りに、畳の中央に据える10月だけの置き方ですので、いつも逃しておりました。
基本的にな手順は風炉の炭手前を変わらないんですが、ちょっとばかり置き方が違ったりします。
そして、お香が<名残>ですから、寄せ集めになります。
昔は(今もですが)お香はとても貴重なものですから、少しずつ香木から削り取り、小さな欠片も大事にとっておきました。
10月、この小さな欠片を膠などでくっつけた<付干香(つけぼしこう)>というものを使います。
また、香合の中には3つお香を入れますが、それら3つもいろいろな余りのものを合わせます。
すべて最後まで大切に使う心が、ここにありますね。
香合・瓢箪 と 付干香
濃茶手前もやりましたが、薄茶の方は、流し点て を。
流し点ては、通常は釜正面に向いてのお手前ですが、親しい方をお招きした時など、顔を見ながらおしゃべりしながらお手前できるよう、風炉の場合、炉のお手前のように客に対して斜めに向かって座り、水指は貴人畳の隅に置き、茶碗と薄器も釜に向かうように斜めに置きます。
裏千家では、14代の円能斎の創案だそうです。
そしてもう一席は、茶箱にて<月手前>を。
今日の道具組は…
・軸…・・『春夏冬二升五合』(建仁管長 益州 筆)
一般的に隠語として読まれている「あきないますますはんじょう」では、ありません(笑)
そのまま素直に読んでください。
人が暮らすのには、秋に収穫されたお米を一年2升5合でまかない、あるものでやりくりするということです。
・花・・・・・天の川ほととぎす、フジバカマ、黄釣船草
・花入・・・優権釜(花映 作)
先生が、先週北海道へ行かれたそうで、お菓子はお土産のものでした。
一力屋本店の「大雪の蔵 酒まんじゅう」 と ロイズのチョコレート 。
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本日もお相手は、sakae@管理人でした。
久しぶりに炭手前をやると、ドキドキします!
自分で釜をかえてお客さまを招いたりしない限り、炭手前を実際にやることは少ないんですが、やはり火がおきないことには湯も沸かず、お茶も点てれません。
やはり炭手前は、おもてなしの基本です。
いろんなお稽古場がありますが、実際のところ炭手前をやろうとするとお金もかかるので、なかなか教えてくださるお教室は少ないと聞きます。
『優権』では、炭手前用の綺麗な炭をくべることはありませんが、手順を覚え、割った炭でちゃんと湯を沸かしてお稽古しています。
どのようにくべたら勢いよい火がおこるか、これを学ぶのは非常に重要だと教えられました。
さて、来月はもう11月。
新しい月がやってきます♪


































