いやはや。歌い手さま目の前にして、その方のCDを聴くというのは、なかなか面白いものです。
CDコンポから流れてくる軽快な音楽とパワフルな歌声。
先ほど錦糸町の路上ライブで聴かせて頂いた曲ですが、こうCDで聴くとまた新鮮な気持ちです。
「大人っぽい声なんだ」
「意外と低音だ」
「歌うとこんな声なんだ」
そんな感想の中、歌い手のお嬢さまは、小さな身体をさらに小さくして縮こまる様子。
「恥ずかしいですね……」
11月の寒空の下で、行き交う人々相手に堂々と路上で声を張り上げていた主にしては、意外な感想。
あの肝の強さは何処へ行ってしまわれたのでしょうか。
私は路上はおろか、友人とカラオケ行っても一切合切歌えないというのに(音程よ来い)。
「歌によって声変わりますよ」
そう返答したのは、CDの持ち主TMさま。
本場(?)は声優なお嬢さま。状況によっての声色の変化は、必須項目の様子。
その後、さくさくとK・Mさま情報。
今度やるライヴや出演するミュージカルについて伺いました。
歌だけではなく役者としても活躍するとは、とても精力的です。
(……って、何でTMさまが宣伝するんよ)
前回の呑み会でも、濃ゆい人脈をお伺いしたTMさま。
まるでK・Mお嬢さまのマネージャーのようでした。
他人の情報もしっかりと把握しておくこと。
それが世渡り上手への項目なのでしょうか。
まあ、それは良いとして、残りのお酒を頂戴しましょう。
「すみません、『月下の舞』ください」
「これ好きだね~」
「蓋がないから優先的に呑んでるんだよ」
お酒に罪はありません。
☆ ☆ ☆
【19:10~】
それからも賑やかな呑んだくれの集いは続きました。
あるチーム呑みは、今回のヒット酒『羽根屋 純吟・煌火(生原酒/富山県)』についての情報共有(これを購入するために、富山県に行くとかなんとか)。
また他のチーム呑みは、開いているお酒をお燗にして堪能。
そして何時ぞやの未開封酒、46度の日本酒リキュール『越後武士』を開栓してへべれけ。
料理も『ブロッコリーのクリーム煮』が追加され、これに野菜好きさま舌鼓。
キンキンに冷やしておいた『獺祭 発泡にごり酒50(日本酒スパークリング/山口県)』を開栓。
唯一素面であるK・Mさまは、板長特製の握り寿司をたんまり堪能。
ずっと寿司を握り続けていた板長は、やっとホール入りして、遅いご飯に入りました。
「一人だけ海鮮丼とかずるいですぞ板長」
「自分で作るのだから良いだろ」
「で、私のガリは何処ですか?」
「は?」
「『私の』ガリは何処ですか?」
【20:00~】
【呑んだくれタイム】
「皆さまいらっしゃいませ~っ。オーナーのアデージョと申します―」
「姉さまおかえりなさーい!」
「うっ、うっ……うぅぅぅぅぅ……」
姉さま、そんなにドクロは嫌いですか。
アデージョ姉さまとも合流したので、早速と『獺祭 発泡にごり酒50(日本酒スパークリング/山口県)』で乾杯。
◎獺祭 発泡にごり酒50(日本酒スパークリング/山口県)◎
見た目はカルピスのような乳白色で。
ミルキーな味わいの中、少し白粉のような風味。
そして意外と締りのある味でした。
そしてマイペースなのんびりタイムとなりました。
幸いにも握り寿司が残っていたので、アデージョ姉さまはそれをまずお腹に仕込んでからの呑み。
チャーシュー握りは、アデージョ姉さまにもヒットだったご様子です。
その間、私はもう一本頂戴しました。
◎美和桜(純米吟醸/広島県)◎
香りは控えめな瑞々しいもの。
呑み口はとてもスルリとして呑みやすく、舌にジュワッと果実のようなジューシーさを感じさせてくれました。
華やかというより、可愛らしさのあるお酒。
(うむ、んまし)
それからぶらぶらとして着席。
最近、ちょっとした質問をかけることにしております。
「もしやもしや。ここで『何か』をするとしたら、何しますか?」
「何かって、何を?」
「この空間で『企画』をするとしたら、『何』をしますか?」
現在、ここはうちのスタッフメンバーが『呑み会』として利用しておりますが、基本はフリースペースとしての貸出も可能です。
・フロアは、約8~11名が正座できるほどの広さ(座布団はありますが椅子はありません)。
・カウンターキッチンが一つ(ガスコンロ2台・基本調理器具・調味料あり)。
・TVあり(DVD・ブルーレイ使用可能)。
・エアコンあり。
・お椀や小皿のなどの食器の他、ワイングラス・徳利・お猪口などもあり。
・トイレ一つ。
・近所にスーパーあり(徒歩で約10分前後/24時間営業)。
(他の詳細については、その都度回答)
と、大雑把にこういう感じです。
ずっと『うちの呑み会』として利用してきたので、他の方ならどのように利用するのか、ちょっとした好奇心も交えてお伺いしています。
「そうだな―。ここでK・Mちゃん達の朗読会やオフレコ会とかできないかな?」
「朗読会ですかい?ん―、絶叫しなければできますよ」
「そっか。じゃあ―声優のたまごの集う会とかできそうだね」
「うむ、できなくはないです」
「ただ、その子達のタイミングによるかな。何かと忙しいから」
「ほぅ―」
お話を聞くと、結構『朗読』や『芝居』を練習する場所というのが少ないらしいです。
それでよく利用するのが、カラオケルームとか。
絶叫しても気にならないのは良いのですが、何分不自由があるのだとか。
まあ、このスペースを利用するとなると、ほぼ全員正座強要(または立会)という不自由がありますが。
それはまた別のお話とさせて頂きましょう。
そしてまたヨイヨイと失礼します。
「もしやもしや。ここで『何か』をするとしたら、何しますか?」
「ここ?ホワイトボード(またはその代用品)があれば、セミナーで使う」
「セミナー??!!」
何か一気にビジネス臭くなりました。
「この空間があれば十分できるよ。本職でよくセミナーやってるし」
「え、セミナーやるんですか」
「やるよ。出張先でよく。いざとなれば何処ででもやるし」
「へ、へぇえぇ」
「ここでは『これしかできない』と制限したら何もできないけど、『これができる』と思ったら何でもできるんだよ」
「ほ、ほぅぅ」
先ほどまでの野菜大好きお兄さんは何処に。
一気にビジネスモードに入ってしまわれた様子です。
お話を聞くと、本職はすんごくお堅いところ。
見た目は思いっきりガテンなのに(でもスーツ着たらすごく格好良さそうな角肩)、恐るべし。
呑みの席でビジネスのお話に(気づかぬうちに)移行してしまったのは、これ如何に。
しかしすごくハキハキとお話ししてくださる様子は、『お仕事好きなのかな』と思いました。
嗚呼、男だったら惚れていたでしょうな。
でも確かにおっしゃる通り。
『ここ=これだけ』と言ってしまったら、『可能性』という可能性が見えなくなります。
今までこの空間を、『呑み会で』としか利用していなかったから、『ここ=呑み会(食事会)』というのがまず第一に浮かび上がっておりました。
ですが『この空間』としてしまえば、それ以外でも『できること』は浮かび上がってくるのですね。
先ほどの『朗読会』も然り、『セミナー』も然りです。
また別な方向から見たら、まだまだ『この空間』の可能性が見えてくるかもしれません。
また新しい発見を頂戴できました。
ありがとうございます。
「―――ハッ、アデージョ姉さま事件です」
「どうしたのYOU☆ちゃん」
「自己紹介してなかった!!」
「………」
「………」
「………テヘ☆」
「忘れないでね」
「ごめんなさい」
本気で忘れておりました。ごめんなさい。
◆ ◆ ◆
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