雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケズ 丈夫ナカラダヲモチ
欲ハナク 決シテイカラズ イツモシズカニワラッテイル 一日ニ玄米四合ト・・・・・
アラユルコトヲジブンヲカンジョウニ入レズ ヨクミキキシワカリ ソシテワスレズ・・・・
中 略
ヒデリノトキハナミダヲナガシ サムサノトキハオロオロアルキ ミンナニデクノボーウトヨバレ
ホメラレモセズ クニモサレズ サウイウモノニ ワタシハナリタイ
宮沢賢治が37歳で亡くなる2年前に書き残した遺作の「雨ニモマケズ」
仏陀釈尊が説き明かした法華経そのままの生き様を現した傑作と感じます
賢治は釈尊が説く悟りの境地や世の在り様すべてを認識していたのではないでしょうか 人間界の罪、または社会の矛盾に思い悩んだであろう宮沢賢治の心情か込められています
この詩の中には科学的、芸実的,宗教的への憧れと苦悩が語られていると思います 法華経観が行間に強く込められています 父上の影響もあって法華経に傾向していた様子もあり方便品第二、如来壽量品第十六の読経には震えがとまらなかったと言っていたそうです この詩の中の最後の段階は常不経菩薩品第二十そのものをの在り様を現していると深く感じ入り宮沢賢治の人間性を彷彿とさせています 賢治の心情を思いやりもっとこの詩を深く読み解き人としての生きようを思い起こし日々を悔いなく生きなければと思った次第です
宮沢賢治の作品「雨ニモマケズ」はもっと学生の教育現場にも用いるべきとつくづくと思います
仏教租釈尊の教えの法華経は苦しみや困難を力に変えて喜びを得る修行であり
得た喜びを大きく育てる能力は人間に内在している仏性とする力と説かれている