街路樹のナナカマドの実が殺風景な背景に紅を添えている
七度焼かれても焼け残ると言われるほどに熱は強いが
寒さにはさほど強くはないようで北風に実を落としている
雨の予報だ一雨ごとに寒さは厳しくなるけれど頑張っている
人間の私はもう少しが足りない
このもう少しを足して満足な人間になれるのだろうか
何度の四季を繰り返しても未だ未知数である
七度焼かれることを常に嫌う人間の私
しかしながらここは足し算が必須である
七たびほど焼きを入れなければならない様子である