鮭・サンマ  ブリと鰹

まったく違う

 

鮭が無ければ サンマが無ければ ブリを食せ 鰹を食せ

そんな訳にはいかない

ブリと鰹が鮭とサンマの替りにはならない

味を言っているのではない

 

秋鮭の三枚おろし 筋子・イクラを作る 白子をとる

鮭は四年間の年月を経て故郷に還る

気紛れに還るわけでもない 還る目的が意味がある

 

秋鮭を捕獲する魚卵を採取し白子を用いて受精し受精卵から育てる

育てた稚魚に四年後の望みを託し地域の子供たちと共に放流する

命を繋ぐ子孫繫栄の意味を経験させる教育の一環としての恒例事

鮭が還る川の整備も必要なのだ

そこには四季の流れがあり歴史もあり精神性世界がある

ドラマが存在する

 

サンマの炭火焼 サンマの三枚おろし 刺身をつくる 

甘露煮も作る

鮭もサンマも背景があり語りがある

ただ単に食すばかりが能じゃない

 

時期が来れば

海に川にそこに泳いでいる魚たちではない

海に川に辿り着くまでの過程がある

 

捕獲する 水揚げ 選別 運搬 競り 店頭に並ぶ

食すまでの過程の中に

人知れない苦労と言うものが介在するのだ

 

それぞれに背景が情勢が情景があり情緒と言うものもある

ただ単に時期だから食すでは能がない

ロマンがない

詩にも詠にもならないつまらない発想だ

 

ましてそれが無ければ替りを食すべしなどは以ての外

 

 

パンがなければケーキを食べればいい

のような発想にはならない!!

 

そんな訳にいかないのです

 

海流環境も河川の環境の変化にどこも厳しい現状がある