先住民族アイヌの存在価値と尊厳を略奪されて150余年
今ここに若者たちが立上り、先住民族の存在価値と生存権限を明らかにする決意を
証明しようとしている。
生活様式回復、文化、工芸技術伝統の伝承に心血を注いでいる。
過って
大政奉還があり江戸時代は終りを告げ、明治維新が行われ時代は移り変わった。
近代国家を目指していた明治政府は、蝦夷地開拓を目指し開拓民を送り込み、先住民族アイヌの統治・同化政策を図り、日本人になる事と日本語を強要し、アイヌは文字を持たな劣った卑しい民族と蔑み、土地を奪い言葉を奪いアイヌ文化を否定した、先住民族の権利と尊厳を根こそぎ奪ってしまった歴史がある。
蝦夷地はもとよりアイヌ民族の固有の領地であり、彼らのかけがえのない天地であったあったはずである。2008年6月アイヌ民族は日本の「先住民族」と国は認めたが…
人権を無視した強硬政策の過酷な犠牲の多くは、明治政府の罪は今以て消えない。
以前発表したエッセイ集にも綴ったが、今や先住民族の環境に合せた伝統的な生活様式
習慣と文化、アイヌ民族の四季は遠い過去の遺産となりつつあることは残念なことです。
至る所に神の存在を認識し、四季の折々を自然と共に暮らした誠実な生る姿勢は、我々
道民として、同じ人間として、見習うべき貴重な文化があったことを若者たちの前向きな
姿勢によって気づかされること然りです。