ノスタルジー虚しさのあまり ついノスタルジーに誘われて 来てはみたけれど 故郷は 堕ちて還るばしょではなかった 虚しさの上塗りでしかない いま空けたばかりの鞄に 荷物と更な虚しさと 侘しさを詰め込んで あの日の浜辺に別れを告げて 青い空を目指して あてはないけれど 機上の躯となる 紫敷布