昨日のことも過ぎてしまえば昔のこと
あれもこれもすべて過去となる
想い出の欠片を拾いあつめて
数珠つなぎにして懐かしむのは
もうよそうよ 忘れようよ
過ぎ去ったことだ
それらはすべて
枯れゆく墓標の花でしかない
朝(あした)がくるまえに
暁の空に
未来を見出すために
想い出という名の過去は
あの凍てつく海の永遠の氷凍の下に葬ろう
朝がくるまえに
希望の未来のために
五月の空は澄んでいる
薫風香る木漏れ日が希望の訪れを告げる
流氷の海