今日もまた

 

月の浜辺に歩を進め

 

寄せては返す波のかいなに戯れてみる

 

遠い記憶のかたすみに

 

魂 済生の夢をみる

 

あの日の契りは夢か現か幻か

 

問う思いに

 

浜辺の波動は応えを明らかにせず

 

ただ同じ波動をくり返す

 

そしてまた魂の旅はくり返えされる

 

生きる証の目標を探して

 

遥か遠い道を求める

 

宿命の巡り合わせに命を委ね

 

魂は浮遊の季を重ねゆく

 

平和という穏やかな時間に

 

身を永らえるために

 

紫敷布