お伽話
交わす言葉に冷気が滲む
別れの予感
想い出も何もかもが
お伽話になった日
花が散った春の夕暮れ時
紫敷布
しらしらと氷かがやき千鳥なく釧路の海の冬の月かな
神のごと遠く姿をあらはせる阿寒の山の雪のあけぼの
今日は
啄ちゃんの命日(石川啄木)
没後112年になるのですね
さいはての駅に下り立ち雪あかりさびしき町にあゆみ入りにき
啄木来釧記念誌
一握の砂
この記念誌を手にしてから何年になるのだろうか
忘れてしまった
あの日のことも この日のことも すでに忘却の彼方