煩悩の欠片が

突然動いた

 

この僅かな煩悩の働きがなかったら

君を愛することはなかっただろう

 

僅かな働きが大きな結果になろうとは

 

だからいま

僅かな我が煩悩さえ愛おしい

春の夕暮れ

 

紫敷布