脱走してみたり舞い戻ったり
脱走の得意なタマちゃんだった
また居なくなった
と思えばネズミをくわえて得意気にご帰宅
そうこうしている間に
ある日突然に家出をしたタマちゃん
元々はノラのタマちゃん
会社近くの側溝に落っこちて泣いていたところを
白馬の王子さまに助けられて手厚く保護されたのに
暖かい寝床と美味しいご飯が性に合わなかった様子
タマちゃんが帰ってこない
守ってやらなければならないのに何処でどうしているのか
心配で心配で出張どころではない
なんて
タマちゃん保護も養護もいいけれど
たまには私のことも守ってよね
君は強い人だから守らなくても大丈夫だよ
って
わたしゃ猫以下なのぉかぁ
あれから何年経つのかしら
きっとタマちゃんは
ノラ猫界の立派なボスになっている事でしょう