昔 リゾートホテル紀

 

『摩周湖に行って来たけど霧で何も見えなかった』と

不機嫌な面持ちでお帰りになったお客さま

 

あら~ そうでしたか、それはようございました。

『何がいいものか何も見えないじゃないか』

 

そうなのですお客さま、それが霧の摩周湖なのですよ。

なかなか見れない霧の摩周湖でして・・・ようございましたね。

霧の摩周湖が見れたのですもの

 

またいらしてくださいませ、晴れた日の摩周湖もまた格別ですよ。

雄大な自然の中の美しい摩周湖ぜひご覧くださいませ

また「裏摩周湖」も素晴らしいですよ

濃いエメラルドグリーンの湖水は吸い込まれる程に美しく輝いています。

 

『へぇー裏摩周湖なんてあるの』

はい、ございます。裏も表もございます。

 

人間社会と同じように裏も表もございまして……

それぞれに違った趣きがございます、それはそれは美しい湖ですよ。

云々……

『そうかい、摩周湖の裏表、晴れた日の摩周湖、楽しみがふえたね』

はい、ぜひまたいらしてくださいませ、

私お待ちしております。

 

お客さまの不機嫌もおさまったようです。

ものも言いようで角も丸くなるのです。

(適当な事を言ているのではありませんよ真実を申しました)

 

私は言葉の魔術師ならぬ言葉の詐欺師だったかもしれませんけどね

(摩周湖、裏側からも見ることができます一つの湖ですけどね)

 

もう30年も前阿寒湖畔のリゾートホテルに勤務していた頃の事でした。

 

今日も朝から雨雨大雨です傘

 

「摩周の夕日」 温泉熱栽培のマンゴーです↓