なにもいわないで

 

それでもいいの

 

 

身にあまるほど愛してくれたから

 

そしてあたし

 

それ以上に愛したから

 

それでいいの

 

彼が幸せであれば

 

それでいいの

 

だって

 

何がどうあっても

 

彼の幸せのために出逢ったあたしだから

 

それでいいの

 

もうなにも言わないで

 

それでいいのだから

 

自分の幸せより相手の幸せを願う

そんな女がひとり陽の中に佇んでいた