木の葉が風に舞うように

静かに粉雪が舞う

ネオンの街角に

港に幣舞橋に

そこここに

ブルースを歌うように舞う

白い季節が訪れた

 

誰かが忘れた想い出が

誰かが落とした想い出が

誰が捨てた想い出が

白い衣を纏いながら

密かに密かに息づいている

 

春になったらきっと

誰かと誰かと誰が

思い出してくれることを信じて

密かに密かに息づいている

息づきを覆うよに

静かに静かに粉雪が舞う