それは

なんの前触れもなく

突然のことだった

青い月の静かな夜だった

 

置き去りにされた

一片のメモ

不透明の色合いを残した

別離の言葉

 

受け取った

あのときの強い思い

あのときのあの言葉

あれは一体なんだったのか

僕は儚い夢を見ていたのか

 

泡沫の恋か

衝撃の大きさ

 

この胸の痛みを

癒す術をいま探しあぐねている

 

仰ぎ見る青い月影が

滲んで見える

 

紫敷布

 

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